ドキュメンタリー 世界を変えた”愚か者”フラーとジョブズ(2022)

 NHK映像の世紀は暗い音楽とナレーションが付いているプロパガンダ番組と思っているのだが、これは若干その傾向が弱められていた。偉人を扱ったものなので定型的な構成と美談で占められていたが、スティーブ・ジョブズのこの言葉は一番好きなものである。

《人間は道具を作る生き物であり生まれ持った能力を拡大する道具を作ることができるのです。人間の能力を増幅するツールを作りたい。いわば『新たな産業革命』です。》

 アップルの第一世代iPhone SEとiPad mini、MacBook Airは神のような機器であり、本当に自分の能力を拡大してくれている。まあジョブズのお陰である。Windowsにもいくつか必須のアプリがあるが、Microsoftの技術者に自分の時間が余計に取られている感じが伴う。なるべくならWindowsを使いたくないので、ワードとエクセルはアップルの同等のソフトを使っている。

2022年版クロスシャント入力アンプ(3)

 片方のチャンネルが組み上がったところで、特性を調べておく。

このようになった。アイドリングが少ないのはここまでしか上げられなかったためで、定数の変更が必要となる。このような歪みは終段石の直線性の悪い部分を使っているのが原因なので、アイドリングをもっと流せば改善する。

2022年版クロスシャント入力アンプ(1)

 これがクロスシャント入力を用いたパワーアンプ基板。クロスシャント入力とは故上條信一氏が考案したこの回路にあるような電圧増幅段である。A級動作の差動アンプに比べダイナミックレンジが取れる。またPch FETが入手できなくても上下対称の回路が作れるという特徴がある。

  今回これを5Pコネクター対応にして、アイドリングを100mAにして音を聴いてみるという作戦である。

平凡社カセットライブラリー 東洋文庫

 東洋の古典、原典を註釈付きの現代語で紹介してくれている東洋文庫は買うには高価だが、図書館でライブラリーを見つけたら全部読む計画を立てる事をお勧めする。興味のある本を数冊だけ読むのはあまり意味がない。週一冊のペースで取り組んで5年、10年と続けるのがいいだろう。読んだだけではすぐ忘れてしまうので森鴎外のように梗概を書く習慣をつけるといいだろう。最近このようなパンフレットを見つけた。

 まだ買えるかどうか調べると川崎の古書店から購入することができた。

本書は桂川家の次女今泉みねが晩年に口述したものを息子夫婦が筆記したもので、エッセイまたは自叙伝といったものである。

2022年版NEW HCAアンプ (5)

 ドライバー段無しの電圧増幅段ができたのでテストしている。電源部との間に外付け保護回路を挟んでいる。最初からこうすれば良かった。

 どうやら上手くいったようである。

 完成写真

 試聴中

 ドライバー段無しでも十分満足できる音である。これはこれで完成とし、後で3SK85を入れて見ようと思う。

2022年版NEW HCAアンプ (4)

シミュレーターで動作を見る。出力に大きな正弦波が現れている。

ノンスイッチング動作を見る。マイナス側があまりよろしくない。

位相補正を調べてみた。5Pくらいで丁度よいだろう。