映画 アガサ・クリスティの奥様は名探偵 (2005)

 元の小説がいいし、制作陣も俳優も優れていて観て楽しい映画だった。

 フランスの湖畔に建つ瀟酒な家に住む仲良し夫婦が会話を楽しんでいると、施設にいる叔母に会いに行く事を思い立つ。オープンカーで美しい風景の道を楽しく会話しながら、古いお城を改修したという施設にたどり着くと、そこには口の悪い叔母が座っていた。主人公の名探偵プリュダンスはそこで変わった老女と会話する。後日叔母が逝去すると、遺品として家を描いた絵画とオルガンを受け取ることになる。老女は謎の退所をしたというが、退所先は不明で、所持品の行き先を尋ねるとリヨンの弁護士に聞いてくれという。

 ここからはつながった一本の糸を辿るような話で、プリュダンスの腕の見せ所になる。結局、二つの殺人事件、巨額の宝石盗難事件が降ってくるように現れる。プリュダンスも少々危ない目に遭うが、また平和な生活に戻っていった。