映画 演じる女 (2020)

照屋年之監督のインタビュー記事を読んで、この短編映画を視聴した。建設会社社長の最期の病床を撮ったもので、ドキュメンタリーではなく、完全創作の作品だが、中々独創的で、制作もギリギリ上手くいっているという感じを受けた。

 冒頭の一般人ぽい人の呟きから後妻業の話かと思ったのだが、冒頭とエンディングに提示されている写真が示しているのは、この若い女性は社長の娘であり、死別した妻を演じていたという事であり、スキャンダラスと思わせておいてハートウォーミングなストーリーに収束する。社員が奥様と呼んでいたのは認知症になった社長に合わせていたに過ぎない。