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立岩真也 人間の条件 そんなものはない (2011)

     哲学っぽい題名だが中身は机上の社会学だと思う。ベーシックインカムがあって、弱者が望むだけの全てを得て、財産は不要なので全員が頑張る必要はなく欲しい分だけ労働すれば良いーーーーーこれらを実現するためにはちょっと考えただけでも①強力な官僚統制②富裕層の猛烈な反対を抑え込むための暴力革命③いつでも仕事があるような国民全員が食えるだけの国家経済が無いと実現出来ないと思う。 歴史上①、②を実現した国は幾つか産まれたが③が落ち込んで行くというジレンマがある。また③が落ち込んだのを隠蔽するために今度は②が機能して国民を大虐殺するという結果を生むことも証明されている。著者は②を使わないでちょっとやってみたらどうだろうかと言っているように見える。もしうまく実現するとして労働地獄から解放されたなら今度は違った地獄が出現するとは想像しないのだろうか。