アニメ さすらいくん全13話 (1992年)

 1本15分ほどのアニメをほぼ全部観た。藤子不二雄A氏の漫画が元になっている。これで人生におけるヒントが得られれば実に儲け物だと思って観ていたら、その様なものは実質ゼロだった。主人公の平凡なサラリーマンさすらいくんはもし鉄道マニアなら結構幸せな道中であり、本懐に一歩近づいたのかもしれないが、まあこれではお金が尽きて終わるだろうし、特に進歩もない話である。

 人生はもうちょっと複雑で、型にはめられて終わるのか、突き破って違う境地に立てるのかという大問題が立ちはだかっている。このアニメは前者の方だし、映画『めがね』もそのような問題を孕んでいる。