DVD もうひとつのアフガニスタン カーブル日記1985年 (2004)

   1973年にアフガニスタンの王政が倒され共和制になる頃からの事象が述べられている。1978年4月に人民民主党が政権を取る。土地解放、婦人解放を始めると反対勢力による反乱が起きる。1979年には人民革命党内のクーデターが起きカルマルが新議長となる。新政権をバックアップするためソ連軍が進駐する。内乱による難民が大量に発生する。 
 
    ビデオの製作者らは1985年のカーブルを取材する。カーブルの治安は保たれていて人口も増加していた。モスクとバザールを取材する。果物、金物が豊富で輸入したラジカセもある。ソ連方式の集合住宅もある。識字教育も行われ教育費は無料、女子も熱心に学んでいた。 

  カーブル近郊の村は治安が保たれている。土地改革で一人当たり6ヘクタールの土地と証書が与えられた。子供は羊飼い、女性はカーペット作りに従事している。

  難民救済にも国費が使われている様子が取材されている。戦争孤児の給食、職業支援も援助によって行われていた。イスラム教社会主義は相性が良いように見える。命が奪われずに教育が受けられ食べて行けるシステムは官僚の腐敗はあるにせよ続けてゆければ良かったのになあと思える。