4石MOS FET パワーアンプ(5)

この定数に変更した。 NFBが多くかかっている。

アイドリングとオフセットの安定性をみる。まだ電流正帰還はかけていない。

どちらも合格点なのでフルレンジSPで音を聴いてみる。

上條アンプほど良くはないがまだ何とも言えない。

オンオフ法でZoを調べた。

電流正帰還の効果があるようである。

歪み特性はこうなっている。電流正帰還をかけた状態である。

この後両ch完成させて音を聴いてみる。

4石MOS FET パワーアンプ(4)

ネットでみることができる解説文の中でネルソン・パス氏はこう述べている。

The F7 Power Amplifier (2016)

Modest amounts of negative feedback are balanced in counterpoint to small amounts of positive current feedback, creating an equilibrium wher the output impedance approached zero,improving transient and frequency response.

どうやらPCF(電流正帰還)を使う目的は出力インピーダンスを0に近付けることのようである。

幸運にもF7の回路定数が全部判明したのでシミュレーターで確認するとたしかにそうなっている。

出力インピーダンスをさらに下げるにはActive PCFを使うことになる。但しこの場合音質が悪くなる可能性がある。

Zo=-1.5Ωというのは経験上制動効果抜群の値である。

4石MOS FET パワーアンプ(3)

両ch完成した。

安全性を確認してからメインシステムで音を聴いてみる。

この手のアンプ(2段構成ドレイン出力アンプ)に電流正帰還をかける試みは20年前にホームページに書いている。

今回も実験してみるが負性インピーダンスにすることはできないし効果は限定的だと思う。

4石MOS FET パワーアンプ(1)

First Watt のF7はあまり話題にならないようである。現在手頃な価格で日本で販売されている。回路図を見るとわりと平凡な4石MOS FETアンプなので同じ回路構成で作ってみる。トランジスタは手持ちのものから選んだ。定数は未発表なので作りながら決定した。

回路と基板図

作り始めてだいぶ進んだところ

完成基板

アイドリング調整。ここまで上手くいっている。

東洋文庫 増補山東民譚集 (1914)

このような本を書いた柳田邦男は「思う存分書きたい病」のような状態だったことが再販序の記述から伺える。

《斯んな文章は当世には無論通じないのみならず、明治以前にも決して御手本があったわけで無い。大げさな名を附けるならば苦悶時代(略)に、何とかして腹一ぱいを書いて見たいといふ念願が、ちやうど是に近い色色の形を以って表示せられたので、言はばその数多い失敗した試みの一例なのである。》

本文はこの様になっている。

《温泉

(略)先ズ東北ニハ陸奥下北郡川内村蠣崎ノ鶯之湯ハ、昔火箭ニ中ツテ脛砕ケタル白鷺アリテ此泉ニ来リ浴シ、日ヲ経ルマゝニ癒エテ飛去リシガ故ニ斯ク名ヅク[真澄遊覧記六]。羽後仙北郡峯吉川村ノ鴻之湯ハ昔鴻ノ島角鷹ト闘ヒテ脛折レタルヲ此温泉ニ温メテ之ヲ治セリ[月之出羽路二]。》

河童については思う存分書いている。

《東京近傍ニ於テハ武蔵北足立郡志木町、旧称ヲ舘村ト称スル地ニ於テ、引又川ノ河童宝幢院ノ飼馬ヲ引カントシテ失敗ス。馬ノ綱ニ搦メラレテ厩ノ隅ニ倒レ馬ニ蹴ラレテ居リ、和尚ノ顔ヲ見テ手ヲ合ハス故ニ、同ジ誓言ヲサセテ後之ヲ愈宥ス。此河童モ甲斐飛騨其他ノ同類ノ如ク夜明ニ大ナル鮒ヲ二枚和尚ノ枕元ニ持来リ、当座ノ謝意ヲ表シタリト云ヘリ[寓意草上]。》

《共ニ後世ノ河童ガ避ケ且ツ忌ミタル壺蘆ノ瓜ナルコト大凡其疑無キニ近シ。河童ハ又麻ヲ忌ム。或人河童ヲ捕へ之ヲ斬レドモ通ラズ、麻穣ヲ削リテ刺セバヨク通リタリ。又樒ノ香ヲ悪ムトモ云フ説アリ。或ハ法師ノ言ヒ始メシ言ナランカ。河童ノ愛スル物ハ胡瓜ナリ。胡瓜アル畠ニハ多ク来ル。胡瓜ヲ食ヒテ川ヲ渡ル人往々ニシテ河童ニ取ラルゝコトアリ。関東ニテハ六月朔日ニ胡瓜ヲ川ニ流シテ河童ノ害ヲ攘ヒ得ベシト信ズル者アリ[竹抓子四]》

当時の柳田邦男は千代田文庫の番人をしており、写本の類を数多く閲覧できたと序に書いている。

MC型カートリッジ対応イコライザー(3)

今回作ろうとしている元モデルの基板をチェックした。片chの音が出ないのである。

両chとも信号はきれいに通っている。

するとプリアンプ本体に不具合の原因があるのだろう。コネクタの接点のずれを直したあと、phono入力のピンが奥まで刺さってないのに気づいた。

これでLPが聴けるので新基板の製作は喫緊の課題では無くなった。今日からLPを楽しもう。