映画 アイ・アム・デビッド (2003)

 ブルガリア強制収容所から脱走したデビッドという少年が、母の居るデンマークまで辿り着けるかどうかという話。少年は母が生きているかどうかさえ知らないのだが、ギリシャ、イタリア、スイスと旅をしているうちに手助けもあり、遂に母と再会するに至る。

 ちょっと考えると地中海での溺死やらアルプス越えの凍死で失敗しそうなのだが、聖母エリザベッタのご加護でなんとかうまくゆく。原作は1963年のデンマークのジャーナリストによる小説なので実話ではないと思う。冷戦を皮肉った『母をたづねて三千里』くらいの作品だろう。

 音楽のクレジットにスチュワート・コープランドとあった。元ポリスのミュージシャンだが作曲家としても活動している。