岸辺のアルバム 第10回

    律子が妊娠して落ち込んでいる。繁に担任を呼び出させて相談する。遠回しに言うが要するに話は堕胎手術の同伴という事だった。担任は当惑し繁は激怒する。律子は返事も聞かず逃げ去っていった。

    担任は結局協力してくれて律子を友人の婦人科医に連れて行った。術後律子が感謝の言葉を述べると担任は見え透いた嘘はよせと言う。律子は担任が自分を卑下する程の美人女子大生なのだろうか。山口いづみだったら素晴らしいと思うが。 
  
   過労死寸前の謙作が描かれる。呑んだくれている謙作に則子はビシッと思う事を言い律子の素行不良には何も言わないでいる。月に3回のボランティアもしているし少し成長したのか。そこへ男から待望の電話が来る。少しだけ雑談するがそれきりだった。律子は担任と会うが堕胎の協力をしてもらったのに抱いてなどと破廉恥な事は言えない。しかしやはり担任には下心が有るのかも知れない。

   謙作の部下のOLが何度も思いつめたように家の前に現れる。繁はそれを見咎めるがOLが繁に泣きながら抱きついてきた。女難の相ありだ。こんなに次から次へと周りの女のトラブルに巻き込まれたら何もできやしない。