2014年11月の状況。シリア北部の前線でISの戦闘員が捕虜になりイスラエル人ジャーナリスト、イタイ・アンゲルが彼らにインタビューする。人をたくさん殺したという。南向きに座らせ切れないナイフで首を切るという。今回の取材の始まりはまずジャーナリストのイタイ・アンゲルらがイラクからシリアにボートに乗って渡る。シリアに着くとISの無差別攻撃を防ぐためにYPG(シリアのクルド人部隊)と合流しYPGの訓練基地へ入る。
女性部隊の入隊式が終わると彼女らは民族音楽に合わせて踊りだす。クルド文化を確かに継承している。アサドの時代には禁止されていたが今はむしろ自由である。次に取材班は前線へ向かう。YPGの兵士は無線を傍受し相手の内情を探る。ISとYPGが対峙しているというテルハミス郊外へ行く。 この辺はISが退却した跡が残されていた。食べ物が散乱している。
しばらくするとISが執拗に銃撃してくる。ISの構成はアラブ人の他イギリス人、フランス人、ドイツ人がいる。彼らは麻薬もやっているという。ISは女性部隊を見ると逃げ出すという。PKK出身の女性兵士メディアは司令官としてトルコからここへやって来ている。イラク国境の都市マフムールはISの手に落ちていたがメディアの部隊が攻略し解放した。ISは5km先にいるという。メディアは笑顔でインタビューに答え、話も楽観的だ。
かつてのイラク−シリア国境検問所は破壊されており機能していない。キルクークに入ったクルド人部隊がISの住居を攻撃する。数時間の戦闘の後ISは敗走した。敗走する時は住民の服に着替えるという。だが数名を捕虜にする。捕虜たちはクルド人とキリスト教徒は皆殺しにしろと教えられたという。彼らはイラク人だがサウジアラビアやアフガニスタンから外国人も入ってくると言う。死ぬと天国に行き72人の処女が相手をしてくれて、なんでも手に入るという。押収したパスポートを見るとトルコ人が多い。自由シリア軍と称してトルコの国境を抜けるのは簡単だという。欧米からのジャーナリストは必ず処刑するという。
YPGの戦死者が埋葬される。イタイ ・アンゲルはシリア在住の中東戦争の元兵士と話す。かつてはイスラエル軍と戦って負傷したという。YPGは民族独立の目標があり士気は高くISに対しては強いように見える。だがこれからどうなるかはわからない。