前略おふくろ様 II 第2回 (1976)

  冒頭の寸劇はサブが埠頭の倉庫のような所へ呼び出され利夫等に囲まれてリンチを受けるという場面である。ナイフが出されいざ切られるという処で眼が覚める。海ちゃんが朝食を作ってくれて二人で食べる。海ちゃんはなんだか新婚気分みたいだがサブは気が気ではない。利夫に見られたら寸劇の通りになる。

  かすみちゃんに縁談が有るという噂が流れる。秀さんはサブを呼び二人で話し合えと言う。思い返せばクリスマスの夜デートをスッポかしてから二人の仲がギクシャクしだしたのだ。キャバレーで遊んだ事をぐちぐちと詰られてからサブの方から距離を置くようになった。その頃山形では母が検査入院した事で騒ぎになっていた。サブには秘密にしてある。この事は女将さんと秀さんは知っている。半妻の家では嫁姑戦争が勃発していた。隣の芝生は伸び放題というドラマを見に姑が毎週やってくるという。半妻はテレビから真空管を抜いて対抗する。

  いよいよサブは意を決してかすみちゃんに会いに行く。すると男がかすみと一緒に出て来た。スーツ姿の男はかすみちゃんと親しげに話し国産車に乗って帰っていった。サブが物陰に隠れていると半妻が声をかける。飲み屋でサブのことをニコニコしながら慰める。二人はかすみちゃんに振られたもの同士なのである。サブはお前と一緒にするなと言う顔をしている。