吉田秀和 名曲のたのしみ 2011.1.8放送分 NHK FM

  ハイドン連続放送の第54回目。シンフォニー第99番変ホ長調は1793年に作曲されクラリネットが初めて用いられている。ハイドンは弟子のベートーベンを連れてアイゼンシュタットに滞在したという。楽章の調性、速度、表情記号、形式、中間部の形式について述べる。クイッケン指揮ラ・プティバンドの古楽器による演奏で全曲聴く。〜音楽〜

  弦楽四重奏曲第74番ト短調は「騎士」というあだ名があり1793年に作曲された。第1楽章は屈指の名作だと言う。アルバンベルク弦楽四重奏団で聴く。〜音楽〜

当時の再現という見地から見るとこれは洗練されすぎている演奏だ。

  次はピアノの小品で5つの変奏曲ニ長調である。ブラウティハムによるフォルテピアノで聴く。吉田秀和は速度がアダージョなのかアンダンテなのかについて述べているがこの演奏はアンダンテである。〜音楽〜

  スカルラッティの音楽に近い。こうして見るとハイドンはイタリア音楽を吸収して学んだ作曲家といえるのでは無いだろうか。

  今回は特にそうだが記述にあたっては早口で滑舌の悪いナレーションの為何回か繰り返し聴いた上でネット情報で補完した。