映画 ゴー・ファースト 潜入捜査官 (2008)

映画で見るフランスの犯罪組織は軍隊並みの装備なのが気になるところである。実際南フランスではどうなのだろう。さて今回の映画を今半分くらい見終わったところである。前半部ではミスをした警察の捜査班を犯罪組織側が殲滅した。

生き残った潜入捜査官は今モロッコ大麻栽培地にいる。収穫した草を乾燥させ、花粉を落として最終的には樹脂にする。ここで作った大量の大麻を車でヨーロッパに運ぶのが仕事である。モロッコの景色が面白い。海岸に着くと武装したモーターボートがやってきた。荷物を手ぎわよく積み込むとスペインに戻り、2台の車でまた荷物を運ぶ。検問を避けるために2台体制をとっている。

結局フランスに入った現行犯をフランス警察はあらかた射殺し、一人だけ身柄を確保した。首謀者達は潜入捜査官の情報でスペインにあるアジトで逮捕される。首謀者達はEUにいる限り死刑にはならないのがわかっているので、現場で射殺されるか、モロッコで逮捕されることさえ避ければまずは安泰なのである。まあこれはEU社会の現状を皮肉っている映画なのだろう。