ドラマ 獄窓記 (2005)

 これは元衆議院議員Y氏の政策秘書給与の流用疑惑事件の顛末を記した『獄窓記』と言う本をドラマ化したものである。

 本人が書いたものなので、真実により近いものだと考えられるが、美化もあるかもしれない。発端は関係者により仕組まれた陰謀のようなものとされるが、司法が何故か100%力を発揮して、実刑判決となった。隠蔽工作をしたことが良くなかったのだろう。

 ドラマでは福祉の現場に足を運ぶ実直そうな議員と、その美しい妻、議員につきまとう女性記者が登場して、選挙、取り調べ、裁判、服役の様子が描かれる。リアルといえばリアルだが、ドラマっぽいとも言える。Y氏は出所後は福祉関係の仕事で活躍する。

 その後似たような事件で有罪判決を受けた議員もいるが、比例制度を利用して返り咲いているのはいただけない。