BS ドキュメンタリー 私の村は燃えている インド (2014)


   インド北部ジャリア。1896年に石炭が発見され農業中心の村から炭鉱の村になる。何故だか今ではスラム化している。1970年代からBCCLという国営企業が露天掘りの採掘を進めて行った。村は採掘の穴やボタ山の増加で住めなくなって行く。石炭の自然発火も続いている。

   石炭泥棒の少年シャニチェルの日々。学校へ行かず走っているトラックから石炭を盗み1日300円稼ぐ。村人も残土からコークスを作り1日200円稼ぐ。売買にはマフィアが関与しているという。良くも悪くも炭鉱なしではやって行けない。  
 
   BCCLは下請け会社に採掘を任せている。下請け会社は労働環境を軽視し露天掘りを広げている。重機の事故も多い。大気汚染のせいで疾病も増えている。  

   ジャリア住民の移住計画がある。12km離れた土地が用意されたがそれも中々進まない。移住してもここには生計を立てる方法が無いという。町までバスで通う人もいる。政府が病院、学校のインフラを作るべきという意見がある。

    冒頭に少年と少女のいじましい姿を持ってくるあざとい演出だった。基本的には利害関係なので当事者でよく話し合って解決すればいい問題だ。われわれが知って何になるだろうか。