映画 アレクサンダー (2004)

    マケドニア国王フィリッポス2世は強力な軍事力でギリシャを制圧した後ペルシャの支配するアジアに打って出ようとしていた。息子のアレクサンダーの家庭教師にはアリストテレスをつけ武芸も身に付けさせる。フィリッポス2世が暗殺されるとアレクサンダーはマケドニア国王となり東方の攻略を開始する。ガウガメラの戦いでダリウス3世を敗走させたアレクサンダーは堂々とバビロンに入城する。華やかな都市バビロンを見たアレクサンダーは各地にアレキサンドリアを建設しギリシャの文化を広めアジアと融合させる構想を抱く。

   アレクサンダーは敗走するダリウス3世を追撃し名実ともにアジアの王になろうとするがダリウス3世は部下に殺された。アレクサンダーは何もない辺境のバクトリア、ソグディアナに遠征し服属させスキタイ人とも戦う。アレクサンダーは部下の反対を退けて部族の王女ロクサネと結婚する。

   ペルシャ全土を征服したアレクサンダーはいよいよインドを攻略する。ヒンズークシ山脈を大軍を率いて超えインドに入ったアレクサンダーは森の中での戦いや象の戦車による攻撃に悩まされる。パンジャブ地方まで進んだアレクサンダーは部下にこれ以上の進軍を拒否されスサへの帰還を決断する。最短距離で帰ろうとしたアレクサンダーらは現パキスタンの砂漠を通ることになり多くの兵を失った。

  バビロンでアラビア遠征の計画を練るアレクサンダーは最愛の友人へファイスティオンを病気で失い自身も危ないワインを飲み干して倒れる。身籠ったロクサネが後継を生む3ヶ月前の事だった。アレクサンダーの帝国は分裂しカッサンドロスによりロクサネとアレクサンダー4世は処刑されアレクサンダーの家系は滅びた。