2019-01-01から1年間の記事一覧

映画 パーフェクト・ワールド (1993)

クリント・イーストウッドの映画は大人の夢とペーソスの程よい混合から成ると規定されるがこれもそうだった。 脱獄囚のブッチ(ケビン・コスナー)は父の居るアラスカで新しい暮らしを始めるという希望を頼りに少年と旅をする。テキサス州警察のガーネット(…

6C33CーB OTLアンプの改良(3)

二日間音を聴きながら挙動を監視しているが非常に安定している。 このアンプはアイドリングによって最大出力が変わる。例えば31mA 1.3W、49mA 4.7W 、82mA 7.8Wという風になる。まだまだ出そうだが、ほどほどが良いので82mAで測定した。 動作点の様子はこの…

6C33CーB OTLアンプの改良(2)

回路はこのようになる。 基板図 基板改造の様子。基板以外は変更は無いので改造が容易い。 調整はうまく行っている。

中公新書 トルコのもう一つの顔 小島剛一著(1991)

著者はフランスに住み、アルザス地方にあるストラスブール大学で博士号を取るために休暇中にトルコ旅行をして少数民族の言語について調べるという日本人にはあまり見られない、どちらかと言うとイギリス貴族がやりそうな人生の使い方を迷い無く実行している…

6C33CーB OTLアンプの改良(1)

今までの知見を元に6C33CーBアンプの高出力化を図る(今は1W以下)。 6C19P OTLで2W出たのでこちらはさらに出るはずである。 6C33CーBの伝達特性を見ると、さらにgmが小さくバイアスが深い。 これは気合を入れてドライブする必要がある。

東洋文庫 道教 (1945)

本書はフランスの東洋学者アンリ・マスペロの長年の研究資料を元にP・ドミエヴィルが本にまとめたものである。アンリ・マスペロはナチスに連行され61歳のとき収容所で病死している。 本書は充実した深い内容を有し道教研究の古典とも言われている。以下本文…

6C19P OTL (8)

大変いい音で鳴っている。ふんわりと鳴りオケが濁らない。 さて動作点の様子はこの様なものと推測される。 電流と出力の関係をシミュレーターで確認する。合っているようだ。 さて6BQ5とEL34でもこの様な事が可能だろうか。 ゼロバイアスまでのドライブだと…

6C19P OTL (7)

ドリフトが大きいのでACアンプにした。これはやむを得ない。 これでほぼ安定に動作する。 パラプッシュプルの場合も測定した。 とうとう完成。マッチングトランス無しで行けるメリットは大きい。当分はシングルプッシュプルで運用する。

6C19P OTL (6)

選別を行なった。10本から3ペアがやっと取れた。 アイドリング17mA、オフセット数mVに調整できた。この状態で勿論音も出る。アイドリングの安定度はかなりのものだがドリフトが速くて大きい。これまでの3作では無かった現象だ。

6C19P OTL (5)

球の動作テストができる段階まで来た。 この様な回路でテストする。いろいろ判明した。 EL34 と比べgmが低く、バイアスが深い事がわかる。他に大飯食らい、バラツキが大きそうという印象もある。四重苦と言える。

東洋文庫 戦国策 1 (前1世紀)

戦国策は前漢の劉向(りゅうきょう)が編纂、命名したもので、本書はその現代語訳である。 秦による焚書坑儒の後にこうした書が出てくるというのは興味深い。 冒頭の〔はこべない献上品〕は「九鼎」、「鼎の軽重を問う」に関連した故事となっていてやや面白…

6C19P OTL (4)

この手のOTLアンプは4作目となるのだが、初めて電圧増幅段を内蔵した。又ユニークなヒーター定電流式点灯回路を採用している。これはラッシュカレント対策のために考えた回路である。安定度はとても良い。 本機ではシングルプッシュプルの時は1Aに、パラプッ…

6C19P OTL (3)

まあ徐々に出来つつある。 こうして見ると半導体パワーアンプと変わらない。

東洋文庫 騎馬民族史2 正史北狄伝 (7〜11世紀)

鉄勒伝 これは隋書、旧唐書からそれぞれの鉄勒伝を抜粋したもので、それの現代語訳及び訳注である。鉄勒は中国北方に広く住んでいたトルコ系遊牧民で居住地は東はバイカル湖南方から西はカスピ海北方に至り、この中から出てきたのが突厥である。 以下引用 隋…

6C19P OTL (2)

シャーシ加工は1日で終わらない。こつこつとやって行けばいつかできるという感覚だ。 基板の骨格が見えてくる。 ここからさらに回路を練って行く。シャントレギュレーター、パワーツェナー回路を採用する。

6C19P OTL (1)

かなり難易度が高い6C19P OTLの製作にいよいよ着手する。 真空管、ソケット、ケースは暫く前に買っておいた。 回路の候補をいろいろ考えた。 3番目で行こうと思う。基板図を描いてみた。

6L6GC超三極管結合アンプ (3)

このような初段バイアスを採用した。先ほどのはやはり調整が難しい。 クリップ付近でアイドリングが不安定になるので測定は諦めて音楽だけ聴いている。 低歪みだがこの出力トランスでは低音は大したことない。

東洋文庫 維摩経 (406)鳩摩羅什訳 石田瑞麿重訳

伝聞に基づく説話風に語られる。ある時ヴァイシャーリー市に維摩という資産家がいた。よく修行し悟りを得て神通力も持っている。その力は菩薩とほぼ互角であり帝釈天、梵天、四天王に敬われている。 だがある時維摩は病気を装い、見舞いに訪れた人たちに身体…

6L6GC超三極管結合アンプ (2)

回路と基板はこのようになる。パスコンの位置以外はほぼオリジナル通りになっている。 この辺まで進捗した。

6L6GC超三極管結合アンプ (1)

今度はペースダウンして上條信一氏の超三アンプを検討してみる。超三アンプの心臓部をDC解析するとこのようなプレート特性が得られる。 この角度では固定バイアスは怖いし負荷5kΩというのはどうなんだろうという疑問が生ずる。8Ωでもいいのではないか。これ…

6V6 photo single アンプ (3)

アイドリングを監視しながら聴いていると目を離した間にパーンと破裂音がしたので電源を切った。もう一度電源を入れて見ると片chから音が出ず調整不能になっていた。翌日調べて見ると90Vの電圧が出ていない。部品を調べていくとNPN TR ◯、NPN TR ◯、FET ◯、P…

6V6 photo single アンプ (2)

さてその回路だが6L6GCアンプの初段をFETにしたものになる。 K30Aは10V以上の電圧をかければ直線性は同じである。15Vの方がいいが今は30Vになっている。 このような特性になっている。 実測値から動作点を見ると6V6の許容損失を少し超えているようだ。B電圧…

6V6 photo single アンプ (1)

6V6(ロシア製6P6S)を二本購入したので、玉手箱のシャーシを流用した新アンプを作る。 ここまで進んでいる。このプラットフォームでは超三アンプも計画している。

東洋文庫 朝鮮の料理書 (16〜18世紀)

「飲食知味方」は儒学者李時明の夫人の張氏による手作りの本で古文書として発掘されたものである。1650年過ぎに書かれたと推測されている。一部を紹介する。 I 麺と餅類 12 水餃衣法 (餃子の)中に入れる野菜としては、しいたけ・松茸・きゅうりを細かくき…

6BQ5ハイブリッドアンプ(2)

このようなリプルフィルターを入れることにより問題は解決した。DCーDCコンバーターから盛大なノイズがやっぱり出ていたのだ。 フィルター基板は空いたスペースに収まっている。 特性も理想的なものだ。 ヒーターを点灯したところ。 懸念したゲインは足りて…

6BQ5ハイブリッドアンプ(1)

最初は単段アンプを作って実験する。こうして見ると6BQ5はモンスターのような球である。ヒーター電圧は12V、1.2AのACアダプターで対応した。 軽めの動作を目標にした。 バイアス用のFETは実験で決めることになる。 中身は随分すっきりしている。

5CL8Aシングルアンプ(9)

基板をもう一つ作り五極管で単段アンプを試す。 平均プレート特性を見るとあまり出力は取れなそうだ。 このような定数になった。平均プレート特性とややかけ離れているという状況だ。 音は出たがモーターボーディングのような現象が付いてくるので球が悪いの…

松原哲明著 人生ゆっくり生きてみなさい (1990)

著者は東京三田の龍源寺住職で著書多数、講演を年間250回もこなしていたという人物である。早稲田の大学院を卒業し一流企業のサラリーマンを経て家業を継いでいる。本書は講演のネタ本のような構成で一般人の食いつきの良い話題がほとんどである。健康、医者…

5CL8Aシングルアンプ(8)

このような定数で測定した。 出力をもう少し上げたい。低域ノイズの問題もある。

5CL8Aシングルアンプ(7)

基板を収めたところ。 電源アダプターが届いたのでさらに配線し動作させてみた。B電圧は180Vとなっている。 この状態で初段、終段の電流を見る。5本の5CL8Aを調べてみる。 使えるのは2本だけのようだ。