2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

回路研究 JBL SE400S(5)

あれからしばらく経つが小さなトラブルが続いてしまった。 まずサイン波信号を入れてスペクトルを見ると信号は出ているがフロアがブンブン振れている。寄生発振っぽいので位相補正Cを挿入した。これで収まった。100Pくらいでなんとかなった。 歪み特性の測定…

準リファレンス機への昇格(3)

MARK LEVINSON ML-2の回路を簡略化した回路である。 このままで±50Vに対応している。アイドリング、オフセットを調整した。 驚くことにこれは前の二つと比べ遜色のない鳴り方がする。バイポーラのコンプリメンタリーは素性が良く滑らかで高域がやや散乱する…

小説 天北原野 (2)

三浦綾子の小説の続きである。樺太の首府豊原の描写がある。 《すっかり日が暮れて、暗くなった豊原の街を、孝介とあき子を乗せた自動車が走っていた。外の寒さで、車窓は水蒸気に濡れている。中指でそっと窓を拭い、あき子は珍しげに豊原の街を眺めている。…

東洋文庫 近世畸人伝 (1790)

短い伝記のようなものや説話のようなものが混在している。一部を紹介する。 《内藤平左衛門 関東のならひ、貧民、子あまたあるものは後に産せる子を殺す。是を間曳といひならひて、敢えて惨ことをしらず。貧凍餓に及ばざるものすら、倣ひて此事をなせり。官…

準リファレンス機への昇格(2)

《A4》 2016年2月に製作したMOS FETアンプである。上條氏が考案したクロスシャント電圧増幅段で、ノンスイッチング動作をする。 元の回路 ±40Vに対応するため22kの抵抗を10kに変更し、アイドリングを調整した。終段はK1520、J200に変更している。 これも深く…

小説 天北原野 (1)

三浦綾子の1976年の小説である。今140ページまで読んだところである。孝介とあき子の披露宴の場面まで来てだんだん面白くなってきた。孝介一家の赴任先ハマベツの描写がある。 《ハマナスの花の一群が風に揺れている。その向こうに、七月の太陽にきらめく海…

準リファレンス機への昇格(1)

《A7》現在のリファレンス機はK180SEPPで、その神々しい音は僕の耳を魅せて止まない。K180はK77の後に出たTOKIN製のSITで高周波用途でありバイアスが浅く、入力容量に違いがあるという。 準リファレンス機は最近組み上がった上條式のMOS FETアンプで、若干華…

回路研究 JBL SE400S(4)

ケースはタカチCUー23Nを用いる。 もう一つの基板が完成したのでケースの加工に入る。 どうすれば良いか分かっているので、こんな感じで進んで行く。 両ch調整可能の段階までクリアーした。 ここまではちょっと苦しかったがあとは測定したり音質を確認すると…

クラシック喫茶本日開店(1)

今度はクラシック喫茶を開店する。店名は「盲点」とする。店主は大作曲家で、客が訪れると自分の作品をかけてくるという店である。まあレコードも置いてはあるが。たちまち評判となり怖いもの見たさに客が訪れるのではないだろうか。だが二度訪れる客は少な…

回路研究 JBL SE400S(3)

基板が出来上がる。 出力段 調整に成功したところ わりと早くここまで来れた。いい設計なのだろう。

東洋文庫 日本の茶書 1 (1971)

林屋辰三郎氏による「茶書の歴史」の章より内容を紹介する。 茶の起源において特に重要なのは、唐の時代(760年ごろ)に書かれた陸羽による『茶経』 三巻と、遣唐使として35年間唐に滞在した僧の永忠である。 《さて唐の風俗は、すべてが王朝人のあこがれで…

回路研究 JBL SE400S(2)

オリジナルの回路はこのようなものである。部品については再現できていない。 作りながら回路と定数を変更して行く。 初段の動作を見たところ。 部品をほぼ載せ終わる。 回路と基板図はこうなった。

回路研究 JBL SE400S(1)

JBLのパワーアンプSE400Sは作ろうにも部品を売ってないレベルの話なので単なる回路研究になると思う。 モトローラの石は2ペアくらい持っていたような気がするが、今あるのはMOSPECとSTマイクロのものである。パラメーターを調べた。 MOSPEC STマイクロ だい…

カバンに入れて持ち運べる上條アンプ(4)

電源部に基板を装着する。 シリーズ完成 ±40Vのトランス整流電源で特性を調べた。 音はどうなんだろう。

東洋文庫 国文学全史 1 (1905)

著者の藤岡作太郎は緒言でこのように述べている。 《本篇は、数年前、文科大学において講じたる国文学史をもととして、これを簡明に叙し、更に一二節を加えたるものなり。夏冬の休暇毎に、逗子に、能州和倉に、豆州伊東に、材料を携えゆきて筆を執り、最後に…

カバンに入れて持ち運べる上條アンプ(3)

過電流保護回路とリプルフィルターを作る。いつものシンプルな金田式である。もしこれを上條式で作るとしたら難解すぎてとても無理である。 部品を乗せてからのワイーヤーワークはとても楽しいものである。 組み上がったのでLEDの点滅テストを行った。

伊藤計劃 虐殺器官 (2007)

ハヤカワ文庫版を少し前から読み進んでいるが、いま九割がた読み終わっている。米国政府が虐殺進行中の国にスパイを送り込み、現状を分析した結果殺すべき人物を指名する。その指名に従って暗殺を実行するのが主人公を含む部隊である。勿論ドキュメンタリー…

カバンに入れて持ち運べる上條アンプ(2)

K1520、J200ノンスイッチングアンプの回路はこのようになる。電圧増幅段のモジュールを新調し、ミューティング回路も増設する。 出力リレーの石をK4017からJ527に変更している。 鳴らしながらオフセットを監視している。

カバンに入れて持ち運べる上條アンプ(1)

考えてみると上條アンプはレアアイテムであると言える。持ち運べると便利だ。 Lixada社製の48V、8.3Aのスイッチング電源を購入する。ファンが付いていて2600円とお買い得だった。2台必要だ。 ±電源を作りまず上條式無帰還アンプに接続し調整する。 特に問題…

東洋文庫 騎馬民族史 1

これに出てくるどの民族も似たり寄ったりの生活様式、風俗を持つ。もちろん匈奴などは典型的なそれを有している。今回は渤海国に関係ありそうな靺鞨について読んでおこう。 《隋書靺鞨伝 靺鞨は高麗(高句麗)の北に在り、邑落にはみな酋長がいるが、統括す…

しばらく旅に出ます

探さないでください。

カフカ 「城」 (1926)

新潮文庫版をもう何ヶ月も前から読み進んでいるが、いま九割がた読み終わっている。どうも前半は退廃した村と主人公の測量技師との間で起こる修羅場となっており、消防団のエピソードが出てきてストーリーの芯のようなものが見えてくる。要するにバルナバス…

上條式SITシングルアンプ

連休中に上條式SITシングルアンプのニューヴァージョンにトライした。 改造前のアンプの動作を見ておく。 アイドリング1216mA、DCオフセット7.6mVである。 アイドリング1081mA、DCオフセット2.2mVである。 K180の替わりにTHF-51Sを取り付ける。 念のため足の…

LoーD式ノンスイッチングアンプの製作(5)

小さい方の基板をパワーアンプ III に組み込んでMOS FET アンプを完成させた。 アイドリング130mA、DCオフセット10.8mVである。 アイドリング86mA、DCオフセット13.8mVである。 終段のゲートの入力抵抗を220Ωに変更して高域を改善している。 音質を比べると…

上條式ノンスイッチングアンプ(6)

電源オン時のミューティング回路を追加する。部品はこれだけである。 追加完了。 メインシステムで監視しながら鳴らしている。 高域の繊細さは極まりない。低音も凄みがある。

上條式ノンスイッチングアンプ(5)

バイアス回路を組み込んだ。両chうまく動作したので試聴用スピーカーで鳴らしている。アイドリングは60mA、290mAと左右でかなり違っている。この場合アイドリング電流は時間ともに下がってゆくので安心して見ていられる。だが最初に400mAに設定するとどんど…

ジャズ喫茶本日開店(14)

ビッグバンドの曲を書いて上演したいという思いはある。DTMで作ってみた。 youtu.be

ジャズ喫茶本日開店(13)

連休に聴こうと思って通販で購入した。新品の輸入盤LPが今でも買える。 これらを聴きながら上條式ノンスイッチングアンプを完成させる。連休の滑り出しは上々である。

上條式ノンスイッチングアンプ(4)

こちらのchも完成した。 DCオフセット1.3mV、アイドリング117mAになっている。 アイドリングを監視しながらスピーカーを鳴らしている。 とてもいい音で驚いている。