司馬遼太郎 草原の記 (1992)

    とりとめのない連想によって書かれたようなエッセイだ。匈奴、趙、胡服、武霊王、アッチラ、マジャール人ラマ教、ミヌシンスク遺跡、スキタイ、キルギスウランバートル、オゴタイ・ハーン、ケルレン川、カラコルム城、北帰、満洲人、黒貂、イェルマーク、契丹ゴビ砂漠ブリヤート人、関東軍、陸軍戦車学校、四平、大興安嶺、ホロンバイル草原、ゲル、南ゴビ草原、高塚塾、モンゴル馬、ナーダム、トナカイ遊牧、バジリク人遺跡、ブルジェワリスキー、内蒙古自治政府、フフホト、毛沢東、百家争鳴、劉少奇、老舎のキーワードとともに四方山話が延々と続く。明快であり読み易さもある。凄い読書量と空想と僅かな体験を元に作られた著作だと思う。辺境萌えにとっては面白い読み物だろう。
  匈奴の後方の補給基地だったミヌシンスクの今の状況がストリートビューで見れる。トヨタの白いセダンが走っていた。

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