映画 彼女の名はサビーヌ (2007)

このドキュメンタリー映画はフランスの女優サンドリーヌ・ボヌールが自身の妹サビーヌ・ボヌールを25年間に渡り撮ったフィルムを編集したものである。撮った場所は主に施設、自宅であり、お出かけした時の映像もある。

サビーヌは今は中年の女性で知的障害があるが昔はそうではなかった。活発でピアノを弾き、バイクにも乗れたという。自閉症があり兄弟が独立すると母と二人暮らしになったという。病院に入院した空白の5年間の間に何が起こったのかがサンドリーヌの疑問点でありこの映画で解き明かそうとしているのがわかる。

結論を書くとフランス医療の闇というありきたりな告発映画になるので敢えて書かないでおこう。この映画でそこはかとなく感じられる姉妹愛が損なわれるからである。