エイヴリ・モロー 著 ホツマ・カタカムナ・先代旧事本紀 古史古伝で解く「太古日本の聖なる科学」 (2)

 読書しているので一部を要約しておいた。

紀元二世紀に景行天皇オシロワケ)は大陸からの移民急増に危機感を抱き、オオタタネコに伝承されているホツマ物語をオシテ文字で文書にするよう命じた。それは紀元127年に40章からなる文書として完成した(ホツマツタエ)。ホツマツタエに各地の伝承と皇統譜を加え完成したものが、日本書紀古事記、旧事記だろうと著者のエイヴリー・モローは推測している。

 ホツマツタエはオオタタネコから和仁估家に継承されたが、十八世紀になりこの伝本は井保勇之進に託され家宝となった。井保はこれを30年かけて解読し漢訳をつけた。この文書は1775年に天皇に捧呈された。

 この伝本は1992年に井保孝夫という人物によって日吉神社で発見された。これは世界に二つしかないものの一つである。井保孝夫は井保勇之進の7代目の子孫だった。

   ことの発端は1966年に雑誌編集者だった松本善之介が神田の古書街で、ある古書の断簡を買って帰り、調べたところどこにも言及されていない未知の文献であることがわかり、研究を開始したという。この伝本も松本善之助の尽力により発見されたものである。ホツマ物語の時代は縄文後期と推定しているが、もし本当なら大変興味深いことになる。