2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ジャズ喫茶本日開店(12)

今日聴こうとしているのはオスカー・ピーターソントリオである。 高音質録音版としてよく雑誌に紹介されていた盤である。ディナーショーでの気楽な演奏のような雰囲気がある。第1曲目でそのように感じる。油井正一氏のライナーノーツがあるので一部紹介する。…

上條式ノンスイッチングアンプ(3)

とりあえずバイアス回路を普通のものにして片ch完成させた。一つのトラブル対策である。 アイドリング電流81mA、オフセット7.4mVとなっている。 連休中にもう片ch完成させて、しばらく聴いた後バイアス回路を改変する。

ジャズ喫茶本日開店(11)

他店の音を聴いた後はますます気合が入ってくる。今日聴くのはウェス・モンゴメリーである。 これはなかなかの名盤でオクターブ奏法と彼の音楽性がよく現れた一枚である。合わせてベストセラーとなったA&Mの盤もCDだが聴いてみる。 時代を先取りしたような…

ジャズ喫茶本日開店(10)

某月某日ジャズ喫茶を訪れる。ステレオ装置はマッキンとJBLというオーソドックスなものである。正面の席に陣取って30分くらい聴いて帰ってきた。 音質評価は難しいが、定位はよくわかる。今日聴いた2枚目のアルバムでは上の方から楽器の音がやってくる。その…

上條式ノンスイッチングアンプ(2)

難解な部分があるので少し解説する。 これはあまり見た事がない回路だがカレントミラーである。普通の回路に直すことはしない。 このように初段カスコードにブートストラップがかかっているが、電流値が合っていないと大きなオフセットが生ずる。やってみる…

上條式ノンスイッチングアンプ(1)

連休が近づいてくると部品を集めたり、基板製作をスタートしておかなければならない。ゴールデンウィークには何度も挑戦しては敗退していた上條式ノンスイッチングアンプを手掛けてみようと思う。これまではやっぱり技量が追いついていなかったのだ。 この辺…

ジャズ喫茶本日開店(9)

ジャズ喫茶の名前を炯眼とし、東洋文庫の書棚と無線と実験を4冊くらい置いておこうと思う。マスターの配慮である。 今夜聴くのはマイルスのKind of blue である。 長年聴いてきたこのアルバムだが今夜は物凄くいい音で鳴っている。エジソンの蓄音機が登場し…

東洋文庫 菅茶山と頼山陽 (1971)

《天明八年(1788)六月五日、菅茶山は厳島を見物するために、弟子の藤井暮庵や従弟の君直などを同伴して、備後国神辺の自宅を立ち、福山、尾道、西条などをへて、十日に広島に入ると、ただちに旧友頼春水をその研屋町の邸宅に訪れた。当時芸藩に仕える儒官…

ジャズ喫茶本日開店(8)

広い空間でそれなりに鳴らそうとするとそれほど簡単では無い。室内オーディオというよりPAに近い考え方が必要になってくる。大口径、高能率というコンセプトが成功する鍵だと思う。音場感たっぷりの歪みのない音が出てきたら誰しもが驚くだろう。 さて今夜聴…

ジャズ喫茶本日開店(7)

ハリー・ジェイムスとビッグバンドのシェフィールド第3作。音質はさらに改善され選曲もいい。 ポピュラーなキャラバン、サテンドール、A列車で行こうなどが収録されている。曲名リストを紹介しておく。 A面 キャラバン サテンドール ロール・エム サンフォー…

LoーD式ノンスイッチングアンプの製作(4)

パワーアンプ I の第一基板を改造する。 DCオフセット41mV、アイドリング190mAに調整できた。 HMAー9500 II にまた一歩近づいた。

ジャズ喫茶本日開店(6)

Harry James "Comin‘ from a good place" シェフィールドのダイレクトカッティングディスクである。 もうこれはヒスノイズが無いし、量子化ノイズも無い。キレイさっぱりと鳴っているのだ。この音を聴くと自信が湧いてくる。 Harry James "The King James ve…

ジャズ喫茶本日開店(5)

日本中至る所にジャズ喫茶があれば楽しいのにと思う。マスターの持論は理系の人は東洋文庫を全部読めというのだが特に根拠は無さそうである。 まあこんな書棚があればマスターの言葉を信じた人がやってくるかもしれないのである。こんな書も飾っておこう。

ジャズ喫茶本日開店(4)

本日マスターが選んだのはこの一枚である。 言わずと知れたマイルスのRelaxin' (1956)のJVC再発盤である。大体マイルスがメロディーを吹いているので親しみやすい。若いコルトレーンが苦労してアドリブを吹いているようだ。 シュアーV15 type IIIの交換針VN…

ジャズ喫茶本日開店(3)

今日も客はいないがレコード盤を回す。コーヒーではなく緑茶を飲みながら。 MJQのTHE LAST CONCERT(1974) がかかっている。ニューヨークのアヴェリー・フィッシャー・ホールでのライブ録音である。これはベースの音が善く録れていて唸りまで聴こえる。今の…

ジャズ喫茶本日開店(2)

とりあえず名盤と思われるのをかけてみる。 音は万全だと思っているがカートリッジを替えてみることにした。 オルトフォン SPU CLASSIC G 針圧4gに調整するのは難しい。針圧計が必要だ。感覚で重めにして聴いてみた。 低音が特にゴリっと来る事は無かった。…

ジャズ喫茶本日開店(1)

集めておいたアナログ盤と研究し尽くしたオーディオ装置でジャズ喫茶を開業する。絶対に流行らない自信がある。なのでその気分だけ味わうことにしよう。さて今夜マスターが選んだのはこの一枚である。 マイルスのトランペットとキャノンボール・アダレイのサ…

東洋文庫 朝鮮歳時記 (1911)

本文を一部紹介する。 《正月 元日 新歳問安 議政大臣は百官をひきいて宮中に参内し、国王に新歳の問安(あいさつ)をなし、箋文(国王にささげる賀表)と表裏(手織りの絹布や綿布)を献上し、正殿の庭で朝賀礼をおこなう。 八道の観察使、兵使および水使、…

バイポーラノンスイッチングアンプ(4)

パワーアンプ I に組み込んだ。DCオフセット32mv、アイドリング113mAである。 回路図と特性を示す。 無帰還アンプである事もあり、作りっぱなしだとそれ程良くはない。

映画 湿地 (2006)

アイスランドの首都レイキャビクで起こった事件という設定である。冒頭の場面で遺伝子研究会社のオフィスで何やら苦悩するオルンという男が出てくる。オルン夫婦は難病の幼い娘を看病していたが程なく脳腫瘍で娘は亡くなった。 殺人事件が起こる。登場した刑…

バイポーラノンスイッチングアンプ(3)

パワーアンプ I の第2基板を使って温度補償の回路を実験してみる。 シミュレーターでは見事なノンスイッチング特性が得られている。 このような豪華な感じがする回路になっている。*の部分を終段に熱結合する。 アイドリングは安定している。アイドリングが…

東洋文庫 洋楽事始 (1884)

本書は音楽取調掛の報告書『音楽取調成績申報書』の現代語訳であり、後半には小学唱歌集の楽譜が91曲収載されている。明治五年の学制開始に続いて明治十二年に着手されたこの取り組みは世界に類を見ないものである。 本文を読むと、このような構想が描かれて…

バイポーラノンスイッチングアンプ(2)

終段アイドリングの設定の仕方がわかってきた。 これは122mAだが、ベース入力の1kΩをショートして2段目の電流を増やして行くと調節できる。3段目のVRでは微調整できる。 これは337mAだが10分ほど聴いているとゆっくりと増加してゆく。 410mAに上昇し止まる気…

バイポーラノンスイッチングアンプ(1)

そもそもシミュレーターでの解析はバイポーラでのものであった。 ちょっと考えるとVbeの熱補償の方法が無さそうなのだが、この回路自体がアイドリングを自動調整してくれるという可能性もある。実験で確かめるのが早道である。終段をサンケンのC2837、A1186…

LoーD式ノンスイッチングアンプの製作(3)

もう一つ基板が組み上がったのでオフセットを見る。このくらいに調整する。 150Ω抵抗の両端電圧をみる。TRが働くくらいの電圧に調整する。 終段にかかるバイアス電圧を見る。 終段をつないで確認する。アイドリング66mA、オフセット7.9mVとなった。 テスト用…