映画 湿地 (2006)

アイスランドの首都レイキャビクで起こった事件という設定である。冒頭の場面で遺伝子研究会社のオフィスで何やら苦悩するオルンという男が出てくる。オルン夫婦は難病の幼い娘を看病していたが程なく脳腫瘍で娘は亡くなった。

殺人事件が起こる。登場した刑事はヘビースモーカーで、まず死体の身元を洗い次に現場に残されていたお墓の写真から、埋葬者とその母の身元を調べ上げる。母親は自殺していた。唯一の近親者は埋葬者の伯母で刑事は住居へ直行する。荒涼とした海岸に建つ一軒家でまさに地の果てという印象を受ける。

色々やり取りがあり、元刑事、服役中の男が共犯者として浮上してくる。刑事は有能なので過去のレイプ事件をあばき出し、2件のレイプ事件が同じような結末、つまり産まれた子が難病で死亡するという結末をたどっていたことがわかる。剖検の結果死体の脳に病変があり、神経繊維種という病名が判明する。この結果被害者はレイプ犯であり、何者かによって殺害されたということになる。

この辺まで来るとオルンという男が怪しいのではと推測されてくる。この後はバッドエンドになるのだが何故か難病の保因者が全員消えて終わる。だが刑事の娘が売春をして身ごもっているという事実があり、さてこれはどうなるのかという疑問が残るという映画である。