準リファレンス機への昇格(4)

《A3》 2016年3月に製作したプリメインアンプである。オンキョーの回路を参考にしてノンスイッチングアンプを考案した。

この回路はヤマハのHCA回路を2階建てにしたもので、精度はやや落ちるが入力インピーダンスを高くすることができるというものだ。HCA回路は電流入力なので入力抵抗を高くすると電流が入ってこなくなるという欠点がある。最適な抵抗値があるがそれでも普通のプリアンプではパワーを取ることができない。パワーアンプ並みのプリアンプを必要とするのである。オンキョーはというとこの回路を単なる抵NFBで動作する過渡特性の良い回路として世に送り出していた。

回路と基板はこのようになる。

実機 特性

 今回リファレンス機と音質を比較するために±40Vの電源に合うように定数を変更した。

FETアンプのような繊細で精密な音がする。バイポーラ特有の散乱する傾向は無くなるようだ。