パワーJ-FET パワーアンプ (7)

このアンプ無音で立ち上がるし(遅延回路なし)、つけっぱなしにしてもほとんど熱くならない。結論から言うとパワーJ-FETアンプの音は筋金入りの低域と、軽快で爽やかな高域が特徴である。

 ノイマン指揮チェコフィルドヴォルザーク八番ではかなり驚いた。透明で歪感のないオーケストラが空間に現れた。今までに経験しなかったことである。クーベリック指揮チェコフィルドヴォルザーク八番はやや濁りが感じられた。これは録音の違いだろう。クーベリック指揮ベルリンフィルドヴォルザーク八番も聴いてみたが、表情の付け方が僕にはしっくりこないのが良くわかった。

 この後はジョン・レノンポール・マッカートニーのアルバムを聴いてみた。評論家のインタビューで評価をさんざん聞かされたので検証するためだが、やっぱり大人の心と耳で聴いたビートルズの評はどこかねじ曲がっている。まっさらな子供の心で聴くビートルズが正しいのである。