映画 集団左遷 (1994)

   中村敦夫柴田恭兵主演の不動産販売業界ドラマ。バブル崩壊後の厳しい状況で首都圏特販部に左遷された二人はリストラしようと画策してくる上層部に対抗して奮闘する。

    ヘリでの空撮、物件の炎上、高島礼子の裸のシーンはさすが映画だと思ったが悪を退治する活劇ドラマと大差ないコンセプトの映画だった。

   実存レベルだと映画では、狂気、狂気の一歩手前、クール、常識的、俗物的、俗悪のランク付けが考えられるがこれに当てはめるとこの映画はクールと俗物の範囲で振動している印象を受けた。大した事はない。又劇中でヒールの取締役の津川雅彦の俗悪さが強調されていたがこういう演出はリアリティを減じてしまうだろう。