フォークナー短編集 (8)

いよいよ喜ばしくない場面が出るだろうと思って読み進むと、ミニー・クーパー嬢の生い立ちと近況が書かれていた。その後にはマクレンドンが帰宅して、自動拳銃をテーブルに置いたところで小説が終わった。マクレンドンは疲労困憊していたようだが、リンチしてとどめを刺したかどうかは分からなかった。ミニー嬢が凌辱された場面も書かれていなかった。

この軽さ!全部想像にお任せするという不思議な構成である。