前略おふくろ様 II 第4回 (1976)

  今日の冒頭の寸劇は海ちゃんが朝食の支度を始め生ゴミを捨てに出た処を住人に見咎められ通報されサブが大家に絞られるというものである。その日の川波では二人の同棲が話題になりサブは同居だと申し開くが何故か女性陣がプンプンしている。厨房でコワモテの板前がゴキブリを怖がって女のような声を上げる。

  その夜、半妻が来て利夫の頼みを聞いてくれという。喫茶店に海ちゃんを呼び出し四者が膝を交える中、利夫が海ちゃんにプロポーズする。突然の展開に半妻が慌てる。海ちゃんは嫌がりながらも利夫に受け答えする。海ちゃんのシュールな返答にサブは変に感心している。その日サブの兄が上京し海ちゃんと会っている。病状が思わしくない母にサブとかすみちゃんを見せてやりたいという。海ちゃんはサブに言うよう頼まれるがいい返事は出来ない。

  サブと海ちゃんはカーテンで隔てて寝ている。母を引き取った兄のことが話題になる。海ちゃんはとうとう言えなかった。次の日曜日原宿のレストランに海ちゃんを連れて行く。叔父さんと女が待っていた。女はブティックのオーナーで金持ちである。シャンソンの弾き語りが流れワインで乾杯する。突然東京でリッチな生活を始めた叔父を見て戸惑う二人。すると叔父がかすみちゃんとの結婚式の日取りを決めようと言う。海ちゃんは堪えきれずに店を飛び出した。
  夜の道でサブと涙ぐむ海ちゃんが話していると酔っ払いの三人組が茶々を入れて来た。海ちゃんがうるさいと呟くと酔っ払いが絡んで来た。パンチを入れられ血まみれになったサブは怒り狂い棒で反撃する。棒の威力で一人をボコボコにし二人を蹴散らしているとパトカーがやって来た。