2022-01-01から1年間の記事一覧

超広帯域電圧増幅段SiC MOS-FETアンプ (6)

ファンで冷却しながら150mA流してみた。 C2240ドライバー 50Wでもハードクリップしていない。小出力時に歪みが増加するのはアイドリング激増時にサーミスタが暖められて、 アイドリングが減少してしまうからだ。サイン波信号は大きい順に5秒づつ再生される…

映画 河内山宗俊(1936)

この映画の元になっているのは『天衣紛上野初花』という歌舞伎であり、これは河竹黙阿弥の最高傑作と言われている。「くもいにまごううえののはつはな」と読む。 そういう事は知らずに視聴したので誰が河内山なのか見終わってから調べて知った。河内山宗俊は…

超広帯域電圧増幅段SiC MOS-FETアンプ (5)

ほぼ金田式をコピーした回路。二段目がソース接地になっている。差動よりもダイナミックレンジが大きく取れる。少なくとも二段目でのクリップは避けられる。 測定結果 まだクリップしているようだ。初段をK117GRからBL(IDSS=8.2mA)に変更する。 随分なだ…

超広帯域電圧増幅段SiC MOS-FETアンプ (4)

C2240をドライバーにしたアンプ 測定結果 出力は取れているようだが歪みが多い。金田式ではアイドリングに少なくとも150mAは流しているのでやってみる。 上手くいったようだが、早めにクリップするのが問題である。二段目の差動アンプがあやしいので対策を考…

超広帯域電圧増幅段SiC MOS-FETアンプ (3)

サーミスタの補修に取り掛かる。 瞬間接着剤とはいえ一晩寝かせてから半田付けした。 電圧増幅段のテスト ドライバー段はC2240に変更している。三歩進んで二歩下がるである。最初から一歩進めば?と思うかもしれないが、こちらの方が研究手法としてはいいの…

超広帯域電圧増幅段SiC MOS-FETアンプ (2)

片chを組み終わって調整可能なところまで来た。 出力も充分取れているようだが測定してみると高調波歪みが多すぎることがわかった。大抵は出力の低いところでは0.1%まで下がるのだが全然下がらない。負荷を5kΩにすると歪みは消滅するという現象がある。 位相…

映画 ブルク劇場 (1936)

ブルク劇場専属の名優ミッテラーはプロンプター兼執事のゼードルマイヤーと気ままな二人暮らしをおくっていた。ファンに取り囲まれるのを嫌がり、男爵夫人のサロンへの招待も全部断っていた。ところがある日散歩の途中で教会で見かけた仕立て屋の娘レニに一…

超広帯域電圧増幅段SiC MOS-FETアンプ (1)

ドライバー段にft 6GHzの2SC4703を用いる。Dualgate MOSよりもさらに広帯域となる。±40の電源に対応する。 去年作ったA6のアンプ基板をリユースするので経済的である。 改造前の基板 今回作ろうとしている回路

広帯域電圧増幅段SiC MOS-FETアンプ (3)

完成写真 試聴 ドライバー段付きでしかもダイナミックレンジが広く混変調歪みの少ないDualgate MOSである。高域もいいが低域がしっかりしている。かなりのものである。

映画 ディスタンス (2)

実行犯は勝の兄、実の元妻、きよかの夫、敦の姉ということになる。敦以外は出家にまつわるいざこざが寸劇として描かれているので事情は明白だ。問題は敦である。どうやら姉は教祖の娘であり、弟の敦は教団から距離を置いていたようだ。それは敦の実家に飾ら…

広帯域電圧増幅段SiC MOS-FETアンプ (2)

日立の3SK85を採用する。これに4.7Vのツェナーをシリーズに入れればほぼ対応できる。 回路図と基板図 半分組み上がったので特性を調べておく。

映画 ディスタンス (2001)

オウム真理教の強制捜査から5年後に着手され翌年に完成した映画である。この物語ではテロを起こした教祖、実行犯四名は自殺しており、事件から三年後の実行犯遺族の後日談として描かれる。 簡単な事件の解説から始まり、実行犯遺族四名が集合して慰霊のため…

広帯域電圧増幅段SiC MOS-FETアンプ (1)

一台目が上手くいったので次の製作に入る。 使っていない基板をリサイクルする。 取り外した部品もリサイクルする。 シャーシはA5シリーズのものを使う。ロームの石が載っている。 規格が合うかどうか確認する。 規格は二種類あるのでうっかりすると合わない…

SiC MOS-FETプリメインアンプ (7)

二段目の電流が要調整だったが上手くいったので試聴する。 気になっていたハイ落ちは解消し、全般的に聴きやすい音である。バランスがいい。低域の力感もあるし高域のキラキラ感も少し残っている。バイポーラを入れることで音づくりができるようだ。

SiC MOS-FETプリメインアンプ (6)

再びドライバー段の電圧制限(6.1V)を行うと前と同じように出力の低下が見られた。この問題の解決法は電源電圧を高くするしかないような気がする。その実験はまた後で行うことにして、ドライバー段付きSiC MOS アンプの完成を急ぐことにする。 決定した回路…

SiC MOS-FETプリメインアンプ (5)

8Ω負荷出力が1Wも出ていないので改良を試みた。まずC1775AEを肩特性が良いC2240に替えてみた。大して変わらなかった。次にJ103をIDSS=8mAのものに替える。すると調整不能の症状が出た。これはIDSS=3.4mAのものに戻した。 やはりツェナーでドライバー段の電…

SiC MOS-FETプリメインアンプ (4)

万事窮すだったが330pの位相補正を入れてみたら3.5Vのバイアス電圧が復活した。今は2.7Vになっている。 DCメカの状態で終段を入れたところ。8mA流れている。 NFBをかけてDCアンプにしたところ。アイドリング39mA、オフセット7.8mVになっている。 測定した。 …

SiC MOS-FETプリメインアンプ (3)

遅ればせながらこの回路のシミュレーターの様子を示す。 正弦波が出てくるので発振などが無ければアンプになるはずである。 だが三歩後退して一歩進んだところでトラブルが生じている。調整した後C1775AEを選別して載せたところ、マイナス側の3kΩの抵抗に発…

映画 皆月 (1999)

冒頭の文学的な置き手紙を残しての妻の失踪からの主人公の非日常は100%新宿の裏社会の解説である。主人公のオッサンはゼネコンに勤めるサラリーマンだったが妻の失踪に呆然としながらも会社を辞めて、ヤクザをしている義弟の組に入れてもらう。そこでソープ…

SiC MOS-FETプリメインアンプ (2)

SiC MOS のアンプは音がクッキリハッキリ出る割にはシンバルなどがハイ落ちに聴こえる。原因はドライバー段にあるような気がしているのである。 Sic MOSはロームのものでも外国のものでもほとんど同じである。温度係数が正なので10kΩのサーミスタが貼り付け…

SiC MOS-FETプリメインアンプ

これも長い間構想を練っていたがやっと形になってきた。A6のシャーシを用いる。 シミュレーターでは動作したが現物がどうなるかはまだ謎である。 この二つではどちらがいいのだろう。 どう考えても5ピン端子が必要である。 初日は基板の電源周りまで作る。 …

K405 J115 MOS-FETプリメインアンプ (7)

このように完成した。 試聴を続けている。朝と夜では印象が違うがなかなかいい。明確な低音。ふわっと切れ込む高音と、これまでに無い音が感じられる。

映画 憑神 (2007)

運命とか祟りなどというものは容易く変えられるものではないのだ。この映画の最も悪いところは、貧乏神や疫病神に取り憑かれた主人公が話し合いにより難題を解決してゆくところである。凶悪な相手でも話し合えば問題は解決する、などと映画で宣伝する行為は…

映画 ワイルド・スピード X2(2003)

逃亡中の元警察官ブライアンはマイアミで顔を効かせるほどになっており、やっぱり違法なストリートレースに興じていた。程なくしてFBIに逮捕され前回の罪を問わない代わりに新たな潜入捜査を命令されるのである。 ブライアンは地元のワルだった相棒と組み、…

K405 J115 MOS-FETプリメインアンプ (6)

配線を見直すとマイナス側のスイッチングダイオードがショートしていたので修正した。電圧増幅段が完成したので、いよいよ終段を付けてNFBをかける。アイドリング38mA、オフセット1.2mV。 このまま計測した。 この定数で部品を全部載せたところ。ここからは…

K405 J115 MOS-FETプリメインアンプ (5)

今日は6GHz、150mAのC4903を二つ載せた基板をテストする。昨夜はBとEを逆にしていたのでまず基板から外す。データシートの図はボトムヴューだった。 バイアスとなる電圧を確認する。1.2Vと1.3V、まあまあである。 マイナス側の石を載せたところ。 コレクタ電…

K405 J115 MOS-FETプリメインアンプ (4)

さて今日やることは二本のC3355を引っこ抜いて調べることである。するとプラス側の石がダイオード化していて、マイナス側の石は無事だった。 抜いた後はDCメカの状態で二段目の電流を確認する。すると何故かアンバランスになっている。これは結局原因がつか…

岩波文庫 アインシュタイン著 相対性理論

今頃になって相対性理論を読んでいるのもおかしいが、この本で取り上げている論文は『動いている物体の電気力学』だけであるので何となく敷居が低そうだ。 運動学、力学だけの世界に電気・磁気が絡んでくると、ついには相対性理論まで行ってしまうのかと思う…

K405 J115 MOS-FETプリメインアンプ (3)

C3355がTOー92 パッケージで便利だなと思っていると落とし穴があるのでは無いだろうか。 これはプリアンプとして片方のchだけ完成させたもの。動作成功まで来たものの特性を取ると最大出力が3.8Vrmsという結果となった。プリアンプとしては何とか使えるもの…

K405 J115 MOS-FETプリメインアンプ (2)

前回のアンプとはバイアス関係が違うだけである。ドライバー段には2SC3355を採用する。やはり耐圧が低いので回路でのトリックが重要となる。 入手できたのはNECのオリジナルではなくUTC社製のものである。 回路図と基板図