隋唐演義 二 田中芳樹編訳(2004)

 この中には歴史書で読んだ或るエピソードが書かれているはずなので通読してみようと思う。大衆向けで読みやすく、印象としては血縁、地縁が重要視され、豪傑讃美といった単純なストーリーが進行する。西洋の劇文学とは大違いである。

 役人から銀三千両を盗んだり、盗賊が悪い役人を拉致して身代金をとる話があり、いよいよ煬帝が顕仁宮を完成させて美女と遊ぶ場面まで来た。ここまで読んだところでは煬帝は明君?という感じがする。