映画 ゲド戦記 (2006)

2006年興行収入一位で76億9000万である。

原作者のアーシュラ・K・ル=グウィンが映画の出来についてコメントしている。彼女としては宮崎駿に作って欲しかったようだ。

冒頭で二匹の龍が現れ殺し合いをする。人間世界に龍が現れるのは世界の均衡が崩れつつある兆候で誰か悪い人が均衡を崩していると魔法使いのハイタカ(ゲド)は考える。 それで王子アレン(レバンネン)とともにその原因を探る旅に出る。

旅先でいろいろありアレン達はクモという悪い魔法使いとその配下に命を狙われる事になる。そしてテナーとアレンがクモに捕えられてしまう。助けに来たハイタカも捕えられる。テナーはハイタカの幼馴染であると言う。そしてこのクモこそが世界の均衡を崩している張本人である。みんな捕まってしまったがテナーと同居している少女テルー(テハヌー)がお城にやって来て変になっているアレンを説得、ここでテルーが龍の子孫であることが示唆される。

テナーとハイタカが処刑される寸前にアレンが現れてクモと対決、クモの魔法にやられそうになるが魔法の剣を抜いた途端形勢が逆転する。剣で切られたクモはテルーを連れて逃げ去る。それを追うアレン。骸の姿に変容したクモを見てトラウマになった小学生が多くいるという。魔法+悪とヒューマニズム+剣が対決して後者が勝つと言うのは変である。ヒューマニズムを言う人は綺麗事だけで当事者としては最弱である。だが最後にテルーが龍に変身してクモを焼いて勝利を得る。

テーマは光と闇、不死の秘法と乱世の到来である。あまり完結感がないのでこれから乱世に入って行くプロローグのような話と考えることもできる。