NHK BS 刑事コロンボ 祝砲の挽歌 2019年2月23日放送分

陸軍幼年学校の校長ラムフォード大佐が経営難から学校を閉校しようとする理事長を記念式典で爆殺するという物騒なお話である。最初は整備ミスによる事故であると見做されていたがコロンボ警部が登場し現場検証するとこれは殺人事件である事が確定する。その夜からコロンボ警部は寄宿舎に寝泊まりして証拠を集めながら事件についてじっくり考えるのである。ホームレスのおじさんに限りなく近い風貌のコロンボだが、そのやりかたは辣腕そのものである。今回も蛇に睨まれたカエルの如く容疑者は自滅して正体を表すのである。

記録によるとこの回の本邦での放送は1976年1月10日となっている。あれこれ考え合わせるとこの頃はとてもいい世の中だったなという感慨がある。時代が下るとともに少しづつ悪が生き延びて今や蔓延っている状況に陥っているように思えるのだがどうすれば良いのだろう。今回の刑事コロンボ再放送は平成最後のNHKによる国民に再考を促す警鐘か。