映画 友子の場合 (1996)

題名からするとドキュメンタリータッチのマイナーな映画と思ってしまうが、観てみると翔んで埼玉のようなコミック原作のぶっ飛んだ映画だった。

首都圏(埼玉)の女子高校生友子が友人たちと卒業前の温泉旅行に行く前夜から物語が始まる。理科実験室やコックリさんの妄想やら、太郎くんとのラブの妄想をかました後、いざ伊豆温泉の一泊旅行へ。

途中まで順調だったが、停車駅で駅弁を買おうとしたところ友子は電車に乗り遅れてしまう。友子の頭には旅館名など無かったので友人達と合流する事が出来ない状況になる。ところが風流な駅長が現れて旅館名が特定できた。次の次の便で山頂の旅館に向かう友子。

こういうシュールな状況は僕も何度か夢で遭遇した事があるので少々驚いた。帰る日に宿泊先のホテル名を忘れて、ホテルにたどり着けない。電話さえかければわかるのに携帯をいじっていると家族の電話番号が消えている。うがった見方をすればこの喜劇映画は人類の普遍的な潜在意識を映画化したものかもしれない。

さて目的の駅にたどり着いた友子だが、すでにロープウェイの運行は終了しており再び途方にくれるのであった。この先は省略する。