ミヒャエル・エンデ著 モモ 読了

 楽しく読了することができた。御伽噺のようなものでありながら、あのハイデッガーの『存在と時間』よりも明快な論調で時間の本質に迫っているのではないだろうか。これを教訓に生き方を吟味するのが良いだろう。

 僕の年齢ではむしろ時間貯蓄銀行のような考え方が合っているかもしれない。貯蓄した時間を少しづつ下ろして使うのである。将棋の持ち時間と違って使いながら増やすという事もありえる。何に使うかをよく考えて、無くなったらジ・エンドということだ。