映画 野のユリ (1963)

     黒人青年スミスは気ままな車の旅をしていたがオーバーヒート気味の車に水を入れようと民家に立ち寄る。するとそこは修道院で男手を欲しがっていた。スミスは1日だけ働いてすぐ立とうとするが夕食を振舞われ一晩泊まらさせられる。シスターたちはドイツ語圏出身で英語もままならないが貧乏に耐え教会を建てるという目標を持っていた。

    翌日院長に寝坊をなじられ又肉体労働をさせられる。スミスは奴隷かよとぼやく。凄いブラックジョークだ。その翌日は巡回ミサに運転手として使われる。ギターを持ったスミスにシスター達がリクエストする。するとスミスはエイメンというゴスペルを歌い出した。スミスはバプティストで教養もあり重機も扱えるという設定なのだ。教会の建設を懇願され一度は断るがだんだん火がついてきてやろうと決意する。たちまち資材の不足で頓挫するが神の思し召しでついにやり遂げるという話である。   

   少しドイツ人を揶揄するような描写があるがリベラルな黒人と人のいいラティーノ、中立的な白人という登場人物で描かれた信仰物語だ。