同志社大探検部の先輩、後輩である飯田望と児島盛之がサハラ砂漠横断に挑む。二人は一年休学し染色工場でアルバイトし一人あたり百万貯め計画を実行に移す。パリからモーリタニアに入りラクダを購入し簡単な訓練の後、東へと出発する。荷物の重さは一人当たり100kgに達する。
ヌアクショット、キファ、トンブクトゥ、アガテスと進み最後にビルマ砂漠に挑戦する。ここまで来るのにラクダに過酷な労役を課したせいで死んだり乗り換えたりしすでに3頭目になっていた。ビザの不備も何とかトラブルなく乗り越え、出発してから178日目にとうとうビルマの村に到達した。当初の計画ではチャドまで進む予定だったがチャドは内戦中で国境は封鎖されておりここまでの旅となった。
若者らしく向こう見ずな試みだが、旅の行程で遊牧民と接する内にいろいろ学び数ヶ月でいくらか砂漠の民らしくなったようである。冒険の余韻が残る中、残った三十万円で日本以外のどこかに行こうと考えをめぐらせるところで記述は終わる。