映画 南極物語 (1983)

宗谷が第二次越冬を断念して15頭の樺太犬が取り残されるが、犬たちが突然暴れだし鎖を切って自由になるところからがこの映画の主題である。人間世界のやり取りは如何にも陳腐である。犬たちは基地に軒下から入り込むと人間がいないことを知る。リキ、ジャック、アンコ、ジロは餌を求めて外に飛び出し風連のクマ、タロが合流する。犬はどんどん走って行く。だが氷原には餌は見当たらない。デリーがやって来て合流する。するとクラックから魚が出てくる。一匹が海に落ちて氷に押しつぶされる。デリー、享年6歳。まあ全部演出には違いないが。もう一匹死亡する。ゴロ享年6歳。

やがて5月になる。これから冬が訪れる。蜃気楼を見る犬たち。アザラシを発見する。5〜6匹で取り囲んでアザラシを仕留める。風連のクマはクラックの場所にとどまり他の犬はここから離れた昭和基地へと向かう。オーロラに怯えたジャックは走って逃げようとする。そのためにはぐれてしまった。

人間世界に戻ると潮田(高倉健)は大学を辞職し謝罪の旅に出る。犬の飼い主に頭を下げながら行脚してゆく。飼い主の姉(荻野目慶子)に罵られたがぐうの音も出ない。もう一人の犬係(渡瀬恒彦)は彼女(夏目雅子)と南極に行く行かないで揉めていたが結局翌年も二人の犬係は行く事になった。昭和基地へ戻るとそこにはタロとジロが居た。