映画 三銃士 (1973)

有名なアレクサンドル・デュマの三銃士だが、日曜洋画劇場で放映されたのは1948年の作品でこれではなかった。しかし調べてみるとこれも1982年2月7日に放映されているようだ。観てみると活劇あり、陰謀あり、ロマンスありで退屈する事なく二時間ほどの作品だが見終わった。田舎者という設定のダルタニャンだがかなりの美男であり、ほとんど美女しか出てこなかったくらいビジュアルも楽しめるようになっている。

史実と絡めたフィクションなのでリシュリュールイ13世が登場しイギリスとの戦争も出てくる。娯楽作品のようだが実は半分くらいはリアリズムが占めておりハッピーエンドとはならなかった。ダルタニャンの妻とミレディーという女は死んでしまった。

監督のリチャード・レスターは『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』を始めビートルズの映画を何本も撮っている人物で、軽妙でスピード感のある演出を得意とするのではないだろうか。以前見た『ロビンとマリアン』も洒落っ気のある悲劇という感じだった。