映画 バンドワゴン (1953)

毎度の事ながらこの手のバンドスコアはトロンボーンとシンバルとストリングスのアレンジが派手で素晴らしい。よく研究する必要がある。主演がフレッド・アステアで往年のボードビルスタイルから現代風のダンシングまで網羅した盛りだくさんの内容のミュージカルとなっている。話が進むにつれ、古典劇の演出家やバレリーナが加わってきて、かなり珍妙な作品がブロードウェイの舞台にかけられ失敗する。だが失敗にもめげず自分らの資金で地方巡業に打って出る事になった。脚本はいじる前のオリジナルなものにし、新曲を加えて演じられた。今度は成功し、ニューヨークに凱旋したのである。

二時間と長尺だったが、名曲『ザッツ・エンタテインメント』、『あなたと夜と音楽と』が聴けた。マザーグースの歌も出てくる。スーザのマーチも出てきた。チャンドラーの探偵もののような寸劇も加えられている。