ブレア首相と王室関係者については役者を起用し、ダイアナ妃については報道映像を使う事で時系列に忠実なドキュメンタリー風なドラマになっている。
1997年の夏、エリザベス女王がいつものようにスコットランドのバルモラル城で静養していると、事件が起こった。フランスからの電話で、ダイアナ妃が交通事故で入院しその後死亡したのだという。かねてより女王とダイアナ妃とは不仲の状態であり、葬儀をめぐって王室関係者とブレア首相が苦悩するという展開になる。
チャールズ皇太子の豹変ぶり、リベラルで口が悪いブレア夫人、頑固だが状況に応じて軟化するエリザベス、そういった描き方がなされている。皮肉も多いし、結構言いたい放題な演出だった。結局のところブレアの思惑が通ったわけだけれども、エリザベス女王が憤慨した様子は控えめに表現されており、八方丸く収まった。