テレビの黎明期と映画産業の衰退がよく描かれている。アメリカ人キャラの父(段田安則)、京都の老舗旅館の女将(大竹しのぶ)、主人公オードリーこと美月(岡本綾)、母愛子(賀来千香子)の曰く言い難い関係。ストーリーを見てゆくと凄腕の脚本家であることがわかる。特に女性の視点での心理描写にすごいものがある。
大竹しのぶの演技は至芸レベルだったし、素晴らしい配役と思える役者が多い。前半は随分盛り上がったが、後半はまあ昼ドラレベルで進行し、結末は説明的辻褄合わせに終始していた。それは残念だが149回は長いので仕方がないのだろう。