映画 四月物語 (1998)

   冒頭のシーンは誰かの目線から写しているので電車の扉が閉まるまで全体像が分からない。主人公卯月は東京の大学へこの春旅立って行く。両親と兄弟が田舎の駅のプラットホームで見送った。

    桜吹雪舞い散る道を引っ越しのトラックが団地にやってくる。 引越し、入学式、クラブ活動の有り様が描かれるが引っ込み思案の卯月の意図がだんだん明らかになってくる。高校の一年上の山崎先輩を追って東京に来たのである。

    山崎先輩の働いている武蔵野書店に出入りしているうちに気付いて貰える。そしていい仲になる。これは少女の妄想全開のようなストーリーだ。映画の終局では先輩に気付いてもらって傘を借してくれる仲になった。このあとの展開はイケメンの先輩に彼女がいたりしていろいろとややこしくなるというのが定番である。