映画 マイフェアレディ (1964)

典型的英国紳士のヒギンズ教授が道楽で、花売りの少女イライザの発音・発声・訛りを矯正し、淑女に変身させるという一種のお伽話である。序盤はゴタゴタが続くが中盤でイライザは突然美声になりミュージカルの名曲『I Could Have Danced All Night』を熱唱しだす。ここからは上流階級の社交の話になる。

正装でアスコット競馬場に現れたイライザは流石にルックスは最高だが会話でボロが出そうになる。大使館の舞踏会で今度はドレスで登場したイライザは美しいばかりでなく気品もある。付随音楽も良くできていて歌曲もふんだんにある。また長いセリフに細かく音楽がつけられているのだが、主役に歌手を起用しなかっためまずい事になっているようだ。

3時間弱もある長い映画だったが名曲の宝庫でありオーケストレーションも素晴らしかった。