晩年の時間つぶし (6)

2SK180を使ったSEPPアンプとフルレンジバスレフの組み合わせで分かった事は、これはもう完成形だという事だった。Bob Jamesの『The Genie』を聴いてみるとこのようになった。低音は音程が明確で、パワフルで、ガツンとくる。中高域は一言で言えば素性が良い。柔らかくて、華やかで、音量を上げても音が濁らず、見通しが良い。(僕の経験では中高域でここまで来るには他の半導体では無理で、三極管OTLアンプだけが同クラスの音になる。)音場感は最上レベル。音像が立体的に並んでいる。Dave Grusinの『Harlequin』では尚更それが感じられた。

メインシステムでイマイチだったのは、出力インピーダンスの問題だったので電流正帰還をかければ解決すると思うが、そこまでやろうとは今は思わない。

プラカラーを追加した。車を作るには此の位あれば何とかなるだろう。当分の間はプラモデルを作って楽しみ、積みプラが全部終わったらオーディオ工作に復帰する予定である。