2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

弩級アンプへの険しい道〜GaN FET パワーアンプ 9 (2)

GaN FET パワーアンプ の7と9がSic MOSを載せて音楽が聴ける処まで辿り着いた。7は明るく透明なクリスタルの様な音、9は柔らかく深みがある音になっている。特に9はこのままでもいいんじゃないかという気がしている。試しに7にGaN FET を載せてみると音楽信…

GaN FET パワーアンプ 9 (1)

GaN FET パワーアンプ 9 が姿を現した。Sic MOSで両ch稼働中の処まで来た。これも一種のHCAで終段以外に非直線部分の無いアンプである。 測定時に保護回路が作動し易いので最大出力は見ないことにした。この後の工程としてはGaNに載せ変えて挙動を見ることに…

ラジオ番組

新聞の番組欄を見てラジオを聴くというレトロな楽しみ。 昨晩はNHK FMのクラシックの迷宮とFMシアターをradikoで聴きながらソニーのラジオに録音した。これは後でSDカードに入れて車で聴くのである。まあ便利といえば便利な時代になった。

GaN FET パワーアンプ7 (2)

GaN FETのトランスコンダクタンスの立ち上がりがいいという言及があるがそれを裏付けるのがこれである。 出力を上げていくと3次歪みが激減する。アイドリングが激増してトランスコンダクタンスが大きい領域に入ってきた事を表している。最初からアイドリング…

東洋文庫 生命のおしえ 民衆宗教の経典・黒住教 (1828)

本書は幕末三大宗教の一つ黒住教の教書で歌集と文集よりなる。教祖の黒住宗忠は備前国の神職の生まれで、「自ら神のような人間になり広く人々を救う」という大望を抱き修行を開始し「日々家内心得の事」をまとめ、信者の規範とした。その全文を紹介する。 日…

ロバート・A・ハインライン 夏への扉 (1956)

SFの名作中の名作と言われている夏への扉を読む。 あらすじ 主人公の技術者ダンは共同経営者のマイルズに婚約者と会社を奪われ、途方に暮れながら酒場で飼い猫と呑んだくれているとある考えがひらめいた。自分と猫を冷凍睡眠してもらい30年後の世界で目覚め…

GaN FET パワーアンプ ラインアップ

左から3、4、5、6、8で8がHCA、他はSEPPである。4が中型の石、他は小型の石である。保護回路内蔵タイプが3になる。7、9は弩級アンプでまだ製作中である。

GaN FET パワーアンプ3(9)

GaN FET パワーアンプ3 も完成した。終段にはスペースの関係でTPH3208PSを採用した。便利な保護回路内蔵タイプになっている。 保護回路 これでGaN FET パワーアンプのラインアップがひとまず完成した。後はヴァリエーションと弩級アンプのみとなる。

番組タイムマシーン

NHKのサイトである「番組タイムマシーン」で昔の番組表をチェックして、NHK総合22時からのNHKニュース解説の時間帯を調べてみた。 1976年 2月27日(木) 急落した国際商品 2月28日(金) ドル安・円高 3月1日(土) 警部マクロード(9) 3月2日(日) 元禄太…

GaN FET パワーアンプ4(5)

回路定数と測定結果を示す。 保護回路 音は文句無しと言うところ。まさに望んでいた音だ。SITの音に近いがパワフルで香り高い。他の素子では聴いたことのない夢のような音である。

GaN FET パワーアンプ4(4)

石を補充して次の段階に進む。 保護回路は外付けにして部品の交換をしやすくする。終段には両chにTP65H050WSを採用した。この石で長期安定運用を目指す。手順に従って調整し安定に動作している。今はアイドリングが少なすぎるのでこの後部品を交換する。

映画 天地創造 (1966)

この映画は旧約聖書の創世記に書かれているエピソードを豪華な俳優陣と美しい映像によって実写化したものである。音楽もストラビンスキー風又はハリウッド風で素晴らしいと思ったら黛敏郎によるものだった。たっぷり3時間弱あり途中にインターミッションもあ…

SITパワーアンプ (1)

SIT

AシリーズのSITアンプである。前回のCAシリーズのものと同じ回路を採用した。

NHK ニュース解説 時論公論 2019年7月17日放送分

担当 解説委員 櫻井玲子 こんばんは。ニュース解説、時論公論です。アメリカを代表する巨大IT企業Facebookが来年からリブラと呼ばれる独自の暗号資産、いわゆる仮想通貨を発行すると発表し注目を集めています。これに対し各国からは懸念の声が相次いでおり、…

東洋文庫 懲毖録 ちょうひろく (1600年頃)

本書は李氏朝鮮の高官であった柳成龍が記した文禄・慶長の役の詳しい記録である。日本からの使者との折衝および朝鮮側の鈍い反応、日本の驚くほど迅速な侵攻、緒戦で打ち破られると恥も外聞もなく逃げ出してしまう朝鮮正規軍の振る舞いについて述べられてい…

映画 アバター (2009)

この映画が大変話題になっていた事は知っていたが、BS premiumで放映されたのをBLに焼いたのを昨日やっと見終わった。背景はCGだとわかったがアバターが実写かCGか考えながら見た。どうもCGのようだ。ストーリーは空疎な感じがしたが致し方ないのだろう。ス…

定年後の生活

「やりたい事もやった。行きたいところも行った。後は安酒でも飲んでぶらぶらしていればいい。そんなにお金がかかるものか。」 こんな趣旨の発言をネットで見かけたがそうだなあと思った。 いくらでも条件分岐があるのにこんな単純計算で論じてしまうなんて…

映画 渚にて (1959)

SFの名作「渚にて」が映画化されているので鑑賞した。原作の主要なエピソードは網羅されている感じだが一部繋ぎ合わせて簡略化されているところもある。タワーズ艦長(グレゴリー・ペック)とモイラ(エヴァ・ガードナー)のラブストーリー仕立てになってお…

iPad mini3

mini、mini2ときて今度はmini3を購入した。 16Gから128Gになったのがうれしい。Apple謹製の表計算ソフトNumbersをいろいろ弄んで見た。

満洲難民 (2015)

著者の井上卓弥氏は毎日新聞社の記者で1965年生まれである。祖父一家が旧満洲からの引揚げ者である。これは複数の引揚げ者の手記を基にして記した本になる。要点のみを抽出する。 1945年8月9日ソ連参戦す。8月11日夜、祖母井上喜代は四人の子供を連れて新京…

映画 ル・アーブルの靴みがき (2011)

主人公の老人マルセルはル・アーブルに住み靴磨きで生計を立てている。妻と一匹の犬と暮らしている。ある日コンテナにアフリカからの不法移民が潜んでいるのが発見されその時逃げ出した少年がイドリッサである。捜査の手を逃れたイドリッサはマルセルに助け…

東洋文庫 薩摩反乱記 (1879)

本書はイギリス公使館書記官として日本に滞在していたマウンジーによる"The Satsuma Rebellion, London(1879)" を当時の日本の翻訳官が訳出したものを現代仮名遣いに書き換えたものである。内容は幕末の政治状況から説き始め西南戦争の全容を記したものにな…

J18 SEPPアンプ (2)

昨年(2018.11.14)作ったJ18 SEPPアンプの歪みを改善した。終段のゲインを上げるためにバイアスシフト用のMOS FETを6個にしゲート電圧を決める抵抗を1kΩから2.2kΩに変更した。これにより二段目の動作が楽になる。 何度か確認したが三次歪みのディップは真正…

映画 全身小説家 (1994)

1989年12月16日井上光晴は西武秩父駅に降り立ち、ある会合に向かう。自らの小説論をかまし、夜の席では女装してストリップを演じている。辺境一座の公演と題されている。1990年正月には埴谷雄高氏の自宅で乾杯する。大勢の関係者の中で気炎を上げ劇団を立ち…

映画 ソイレント・グリーン (1973)

設定は2022年のニューヨーク市で人口は4000万人に達し、半分が失業者である。富裕層は高級マンションに住み十分な食料が得られているが何故か若い家政婦が雇われている。街中はホームレスで溢れており時折外出禁止令が出される。暴動がしばしば起こり鎮圧部…

映画 裸足の伯爵夫人 (1954)

本作は日曜洋画劇場(当時は土曜洋画劇場)の第一回放送分で記録によると1966年10月1日に放映されたという。マドリードの場末のダンサーだったマリア・バーガス(エヴァ・ガードナー)が映画女優を経てイタリア貴族と結ばれるというストーリーだが急転直下バ…

映画 フォーリング・ダウン (1993)

映画はどうということもない真面目人間が切れたらこんなになるのだなというものだったが淀川長治の解説が残っている。 はい、みなさんこんばんは。今夜の映画はフォーリング・ダウン、フォーリング・ダウンいいますと落ち込みですね。なんかイライラするんで…

映画 マイノリティ・レポート (2002)

予知夢を応用して殺人事件を予防阻止するというアイデアを実写化したもので、なかなか見事な出来栄えである。近未来をデザインした乗り物やエンドロールのピアノコンチェルトには感心した。結末に殺人のジレンマを持ってくるのもアイデアだがジレンマを連呼…

K60J18パワーアンプ(4)

SIT

バイアス関係でいろいろ問題が噴出したためこのような回路になっている。 K60のバイアスが深いためMOS FETをソース側にいれて調整してある。バイアスが時間とともに浅くなるので変わらないよう工夫した。このようにしてなんとか特性が取れた。 注 : このペ…

汚辱の世界史 ボルヘス著 (1935)

悪党列伝とも言われるこの著には南北戦争前のアメリカや中国の海賊、江戸幕府の政治家についての実話が出てくるが最も興味を引いたのはホラサーン地方のメルブ(現トルクメニスタン)を舞台としたお話である。 ホラサーンとはペルシャの東方の辺境のようなと…