2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

晩年の時間つぶし (4)

タイトルで「老後の」という言葉を使わないのは、これがいろんなネガティヴな意味合いを含んでおり、禁止ワードに近い扱いにしているからである。 プラカラー(と昔言っていた)を二色増やして完成を目指す。家の近くに模型店があるのだ。 大急ぎで作っても…

映画 ガントレット (1977)

クリント・イーストウッド主演、監督の映画である。彼独特の美意識から一種の社会派映画でありながら、アクション娯楽映画でもある作品になっている。また背景の音楽にはモダンジャズが流れており、ハードボイルドの雰囲気を醸し出している。 フェニックス市…

晩年の時間つぶし (3)

不思議なことに今でも新品のグラモフォンのLPが手軽に買える。在庫があるらしくネットで注文すれば翌日にはやって来る。送料込みで2873円である。昔の値段と同じレベルである。 表記を見ると2019年にEUで作られたものらしい。 とんでもなくいい音がする。D…

晩年の時間つぶし(2)

淀川長治氏の晩年は大好きなステーキと温泉を楽しみ、映画の新作を一本でも多く観る事だったという。それもシンプルで良さそうだ。 さてプラモデルの方は力を入れてもしょうがないので、小学生のつもりで作ることにする。この辺まで進んだ。

晩年の時間つぶし

プラモデルはどうかなと思い道具を揃えてみた。 まあ作るにしても、本格的にやるにはちょっと道具が不足である。今時はシルバーのメッキを剥がしてから吹き付けでやるらしい。 ジョン・ウィリアムズの楽譜はほとんど売ってないのだが、編曲ものが8000円で買…

岩波文庫 君主論 (2)

ゆっくり読んでいると面白い。このような記述がある(p75)。 《その上さらに、民衆を敵にまわしたならば、その数があまりにも多いために君主は身の安全を保ち得ないが、有力者たちならば、数は少ないから身の安全は保ち得る。民衆を敵にまわすことによって…

映画 バガー・ヴァンスの伝説 (2000)

ロバート・レッドフォード監督の美意識が作品の随所に現れている。例えば映像の美しさ、端正なオーケストレーション、或いは大人の夢が詰まったストーリーがそうである。 ジョージアの大富豪インヴァゴードンが心血を注いで作り上げた世界最高のゴルフコース…

映画 シチリアシチリア (2009)

この素晴らしい映画はジュゼッペ・トルナトーレ監督の故郷バゲーリアの町を再現して、主人公の少年ペッピーノが成長し、晩年になるまでを描いたものである。ペッピーノは監督の父に当たるとされている。 貧しい生まれのペッピーノは牧童をしたり、牛乳売りを…

岩波文庫 君主論 マキアヴェッリ著(1532)

この書は序文にあるように、君主(メディチ家)に対する阿諛甘言を排したストレートな論文集であり、フィルドゥスィーの『王書』のようなものとは異なっている。非常に明快な文章なので少し紹介する。 《それゆえ言っておくがこの場合の政体、すなわち獲得の…

映画 ドライブ・マイ・カー (2021)

3時間もある映画なので6つくらいの話に分割して概要を語りたい。 第1話 夫婦の話 主人公の悠介はトランス状態の妻の寝物語を録音機のように記憶して、翌日妻に話して聴かせている。話は性的に際どい内容のものが多い。妻はこのようにして脚本家として成功を…

映画 告発の時 (2007)

退役軍人のハンク・ディアフィールドはイラク戦争に従軍中の息子マイクから、逃げ出したいという電話を受けることがあったが、しっかりしろとしか言えなかった。時は過ぎてある日の事、ハンクはマイクが帰還中に行方不明になったという連絡を軍から受ける。…

映画 ジャック・ハンター クリスタル・ロッドの謎 (2008)

第二作失われた砂漠の秘宝(2008)、第三作呪われた黄金の冠(2008)と全部見ることにした。主人公のジャック・ハンターはウガリット語の専門家であり、ちょっといかがわしいバイヤーという役どころである。カウボーイハットをいつも身につけているのでいい…

Symphony Pro6 (23)

ドボルザーク交響曲8番の第4楽章のフィナーレの所まで入力した。 この後輝かしい金管の咆哮が出てくる。この部分の溜めを長年追求してきたが、自分で実現できることになった。若い頃聴いたノイマン指揮東京フィルのような演奏はとうとう見つからなかったと…

デカルトの幾何学

せっかく読んだので少し内容を紹介する。冒頭部分では線分と円を用いて四則演算ができる事を示している。 乗算 DB x BC を作図する。AB=1 であるとする。 求める積はBEとなる。線分ACと線分DEは平行になるよう作図する。 平方根 AB=1 としてBCの平方根を求…