吉田秀和が語った世界のピアニスト4 2013年8月29日放送分

  チーフプロデューサー西川彰一が担当し過去の試聴室二回分を半分ずつ放送する。

1993年10月31日放送分
  吉田秀和 名曲のたのしみ。今日は10月の最後の日曜なので試聴室の番。それであのうアンドレイ・ガブリーロフの演奏を聴きましょう。彼は西と東を往復しているうちにだんだんタッチが柔らかく、音色が艶やかになって来た。モーリス・ラベルの夜のガスパールアンドレイ・ガブリーロフのピアノソロで聴きましょう。〜音楽〜

  これはよくわかる。音が柔らかく押し寄せてくる。

  次の曲はラベルがまだ音楽学校にいた頃の作品。亡き王女のためのパバーヌ。〜音楽〜

  今度はガブリーロフの演奏でプロコフィエフのバレエの音楽ロミオとジュリエット、これからの抜粋を聴きたいと思います。全部で10曲あるうちの2曲、「街のみんなの踊り」、「少女ジュリエット」。〜音楽〜

  じゃあもう一つプロコフィエフの若い頃の作品で、「4つの小品」の第4曲サジェスチョン ディアボリックこれを聴きましょう。〜音楽〜

2002年8月11日放送分。
  吉田秀和 名曲の楽しみ。今日からは8月いっぱいの3回、試聴室を聴くことにしようと思います。カナダのピアニスト、アンジェラ・ヒューイット。実演も聴いてラベルが面白かったのでこれは是非みなさんに紹介しようと思います。それじゃ、夜のガスパール。〜音楽〜

  男にはとても弾けなそうな音楽の化身かと思える演奏。

  今聴いたのは云々。この時の演奏会の構成について述べる。これから一つラベルのクープランの墓を聴きましょう。これまでの作品と比べると音が簡素になって細かなニュアンスと活力のある曲になっている。〜音楽〜

  今のは云々。まだちょっと時間があるのでラベル特有のパロディーで一つはボロディン風の、一つはシャブリエ風の作品。〜音楽〜

  今日は云々を聴きました。それじゃまた来週、さよなら。

(チーフプロデューサー)来週はディヌ・リパッティクリスティアン・ツィンマーマンのショパンをお送りします。