ムスタグ・アタという標高7546mの山の麓にタシュクルガンという町がある。今は中国の領内になっていてタジク族が少数民族として暮らしている。標高4000mながら雪解け水による川が流れており草原が広がっている。ヤギとヤクの放牧がおそらく生きるための唯一の手段になっている。子ヤギを捌く場面が出てくる。小学校では中国語で教育が行われていた。
タシュクルガンから南に60kmの村では
ハダカムギ、カブの
栽培も行われている。生産高は多くない。ここには道路もあり送電線が走りパラボラアンテナが立ち
ランクルもやってくる。
最後に一家がヤギとヤクを引き連れて野営をしながら5000m級の山越えをする。大変危険な仕事のように見えるが毎年行っている普通のことなのだろう。
争いの多いイラン高原を逃れて
パミール高原に移り住んだということは、争いを好まない人々ということになる。辺境に共通する特性のようなものがある。
ベルホヤンスクもそうだし日本もそうだ。