映画 タジキスタン国境要塞 アフガンゲリラ (2011)
1993年に起こった実話を元にした映画。アフガニスタンに接するタジキスタン国境をロシア軍国境警備隊が守備していた。タジキスタンは内戦中であり、ソビエト崩壊で警備隊は弱体化していた。弾薬、食糧も十分ではない。話としてはメロドラマ調であり主人公の大尉は純情で真面目な設定である。大尉を慕うタジク人ハーフの娘、娘を狙う民兵ファイズロ、ウクライナ出身の老曹長、妻を民兵組織の首領ズルーに誘拐された中尉がでてきてドラマを繰り広げる。中尉の率いる偵察隊はズルーを見つけ出し殺害するが車には妻が隠れて乗っていた。妻は中尉に銃を向け撃つが弾は外れ部下に射殺される。中尉のまだ赤子の息子だけが残った。ファイズロは首領となり警備隊を総攻撃し殲滅しようとする。攻撃を予知して地雷と塹壕で待ち構える警備隊だがファイズロは巧妙に攻撃を仕掛けてくる。なんとか攻撃の第一波を凌いだが曹長は戦死、部隊はふた手に分かれて敵を待つが武器は機関銃と手榴弾しか無い。ファイズロは数で攻め立ててくる。ほぼ全滅しかかった時攻撃ヘリが二機現れ敵を殲滅した。中尉ら数名が生き残るがその後国境警備隊は撤退したという。ロシア制作の映画でありロシア軍がほのぼのとしたヒューマニスト集団として描かれていた。レッドアフガンとは方向が180度違うようだ。真実はどちらだろう。