ふぞろいの林檎たち 第二回

    風俗の実態が詳細に描かれる。中井貴一がうぶな客を熱演する。7000円でファッションマッサージを受けていた。ハイキングに来なかった二人から連絡が入り駒沢の喫茶店で会うことになった。二人は看護学生だという。陽子はコンプレックスをはね返すようなしっかりした考えを述べるがそれに便乗して健一もFランらしからぬ発言をした。

    良雄は風俗に指名で通うようになる。その理由が明かされるがコンパで見かけた女子大生が働いていて気になったのだ。そのことを告白すると嫌がられた。一方綾子は良雄の実家へ突撃する。良雄は不在だったが兄と母親は綾子の姿を見て当惑する。一方良雄は風俗嬢の夏江とデートを試みる。警戒する夏江だが良雄を自分のアパートに誘う。 

   かあちゃんは子供を望めない病弱の嫁と兄を離婚させようと口うるさく言う。こうなると女同士のバトルの領域だ。男が口を挟むのは不可能だ。と思ったら嫁をニコニコとお見舞いしている。これは腹の探り合いであり作戦遂行中と言って良い。
 
   アパートを訪ねた良雄は修一に引き合わされる。修一は東大卒の研究職で夏江の男である。夏江は東京外語大学の学生である。良雄はHをやらせてもらえる期待もあったかもしれないが結局キスをして修一にやきもちを焼かせる役回りのようだった。だがそれを見ても修一は平然としている。抱きつかれて泣かれた良雄は自分の立場をわきまえてそっと帰って行った。